ZETAの双子プロゲーマー・2WINzにインタビュー プレイスタイルの違いは「兄は慎重」「弟は大胆」
2026年1月にZETA DIVISION(以下、ZETA)のプロゲーマーとして、2XKO部門に所属となったばかりの、双子プロゲーマー・2WINzのトシさん(兄)とハルさん(弟)。
いや、今後はToshi選手とHaru選手と呼ばなければならない。彼ら2WINzはデュオ推奨の格闘ゲーム『2XKO』のプロゲーマーとしての活動をスタート。2026年2月28日、東京都渋谷区のシブヤeスタジアムで開催された『2XKO』のライアットゲームズが主催する日本地域限定の公式大会シリーズ「2XKO JAPAN SERIES Cup #1」(以下、JPKO)で優勝して、鮮烈なるデビューを果たしたのだ。
そんな優勝直後の彼らにインタビューを行なった。(小川翔太)
2人の見分け方、目の下にほくろがあるのがハル(弟)でないのがトシ(兄)
──「JPKO」優勝おめでとうございます! 左がHaru選手(弟) で右がToshi選手(兄)という立ち位置でしょうか。ちなみにお二人の見分け方はあるのでしょうか。
トシ: 目の下にほくろがあるのがハルで、ないのが僕です。
──本当だ! 近くで見ると、ハルさんには泣きぼくろがあるんですね。完全に見分けられるようになりました。ちなみに、お二人は同じ美容室に通っていると、ももちさんのYouTube(※1)で拝見したのですが、これはあえてですか。
トシ: あえて揃えてるわけではないのですが、僕が良い美容師さんを見つけて、「この人良いよ」って教えて。
ハル:「じゃあ俺も行く」って行くようになりました。
※1 ZETA格ゲー座談会!双子の2WINzに色々聞いてみた!【ゼタスト】
──興味本位で聞いてみたいのですが、幼い頃に入れ替わって周りの大人を困らせたりしたことはありましたか。お二人はそっくりなので、意外と気づかれないのかなと。
ハル: 入れ替わりか……。小学生の頃とかにやったかなぁ。あ! でも、トシがやったことで、僕が先生に怒られることが結構ありました。
トシ:あったね(笑)。
ハル:僕は何もしてないのに(笑)。
性格も似ていて、ケンカすると仲直りできない
──先生が間違えてしまうほど、幼い頃からそっくりだったんですね。性格も似ているのでしょうか。
トシ: 性格も似ているとよく言われます。自分たちとしても、明確にタイプの違いがわからないくらい、内面も似ている部分が多いです。
──性格が似すぎていて、困ることはありますか。
トシ: ケンカした時にお互い絶対に譲らないので、いつまでも終わらないんです(笑)。自分が正しいと思ったら曲げないので。
──どうやって解決しているんですか。
トシ・ハル:解決してないです!(笑)
ハル: ケンカをすると、いつもなあなあになってしまって、ちゃんとした仲直りができないんです。
──ケンカの内容はどんなことが多いですか。
トシ: ほぼゲームのことですね。
──お二人とも競技として本気で向き合っているからこそですね。逆に、ここ最近でやったケンカのなかで、最も「くだらなかったこと」はどんなことですか。
トシ: 全部くだらないですよ(笑)。「こっちの連携の方が良くない?」「いや、違うでしょ」みたいなことばっかりやってます。
ハル: くだらないといえば全部くだらないんですけど、僕たちからすると毎回本気なんですよね。
慎重? 大胆? プレイスタイルの違い
──普段から小さなケンカをたくさんしているんですね。本気でぶつかったケンカは過去にありましたか。
トシ: 深刻なものはそんなにないですね。毎回同じような内容ばかりで。
ハル: 内容がくだらないから、深刻にもなりようがないというか(笑)。
──本当に仲良しですね。性格が似ているからこそ、ぶつかりはするけど、共感できる面も多いのかもしれないですね。『2XKO』のプレイスタイルも似ていますか。
ハル: プレイスタイルは結構違いますね。トシのほうが理論的なタイプです。
僕はどちらかというと「この攻撃が通る人にはやっていいじゃん」みたいな感じで、ガンガンいくことが多いです(笑)。
一方、トシは「この人にはこの動きが通るかもしれないけど、返されたら困るからやめよう」など、一手先を読みながら慎重に物事を考えます。
──兄弟らしさが出ている違いですね。双子でも「兄貴っぽい」&「弟っぽい」みたいなことを感じることはありますか。
トシ: どっちが兄か弟かはあまり感じないですし、周りからも言われないですね。
ハル:でも、日常生活だと、トシがよく僕に怒ってますね。
「ちゃんとドア閉めてよ」とか細かいことで(笑)。今日も、グータッチをしながら入場しなきゃいけないのに、繰り返しミスしてしまって、何回も怒られました。
──トシさんが慎重で注意深くて、ハルさんは大胆で自由奔放という感じなんですね。
ZETAに入った意気込み「チームに貢献したい」
──2WINzとして、ZETA所属のプロゲーマーになったことで、心境の変化はありますか。
トシ: やっぱり、チームを背負って戦う大会はすごく緊張します。いつも通りプレーできない場面も多くなりました。ただ、ポジティブな変化として、「絶対勝たなきゃ」という気持ちが以前よりも強くなりました。
ハル: 今までは自分たちだけのための試合でしたが、今はチームに貢献したいという気持ちがあります。
ZETA加入直後の大会ではあまりいい結果が残せず、次こそは絶対に結果を残そうと思っていたので、今日1位が取れて本当に嬉しいです。
──ZETA加入が決まった時、ご家族やご友人など、周りの方からの反応はいかがでしたか。
ハル: とても喜んでくれました。でも、最初は信じてもらえなかったんです(笑)。いきなりゲームに全てを懸けるって、なかなかやらないじゃないですか。
トシ: 親も本当に喜んでくれて、毎日「頑張れ頑張れ」って言われています。
──多くのeスポーツチームがある中で、最終的にZETAへの加入を決めた理由はなんだったのでしょうか。
トシ: 一番大きいのは、練習環境を用意してくれるというところですね。オンラインだけでなく、みんなで集まってオフラインで練習したいという気持ちがあり、ZETA事務所で練習させていただけるというのが決め手でした。
ハル: ZETAは知名度も高い大きなチームなので、僕らが活躍することで、『2XKO』を多くの人に知ってもらいたいという思いもありました。
トシ: もともと、ちゅららさんや、スト6部門の皆さんにずっと憧れていて、ZETAに入りたいという気持ちがあって2WINzの活動を始めたくらいなので、お声がけいただいた時は本当に嬉しかったです。
──加入後に先輩たちから何か声をかけてもらいましたか。
トシ:皆さんから「『2XKO』を教えてほしい」と声をかけられました(笑)。
──確かに、『2XKO』で言うと、2WINzは第一人者であり、むしろ先輩ですもんね。チームに所属したことで、いわばお二人は「仕事仲間」になったわけですが、お互いに対する意識の変化はありますか。
トシ: もともとプロになるつもりで活動を始めて、最初から仕事として向き合ってきた感覚なので、関係性についての意識の変化はあまりないですね。
ハル: もともと本気でやってきたからこその今だと思っているので、言ってしまえば始めから仕事のパートナーという意識がありました。
──家族であり、ビジネスパートナーでもあり、という感覚なんですね。仕事として一緒に過ごす時間も増えたかと思いますが、プライベートも二人で一緒に過ごすことが多いですか。
トシ: 二人で出かけるとかはないですね。同じ学校の同窓会に一緒に行くことはありますけど、基本的に、一緒に遊びに行くことはほとんどないです。
ハル: プロになってからは、ゲーム以外で一緒にいることは、ほぼないですね。
プロでありながらも、大学は復学して卒業するつもり
──そういえば、お二人は現在休学中でしたよね。プロとしての活動をしながら、いずれは卒業する予定でしょうか。
ハル: タイミングを見て復学して、卒業する予定です。これからどんどん忙しくなってくるので、タイミングが難しいんですけどね。
──最後に、お二人自身が思う、2WINzの注目ポイントを教えてください。
トシ: やっぱりデュオとしての連携ですね。家族だからこそ、他のデュオには超えられないところがあると思っていて、そこは本当に自信があります。
ハル: ぜひ注目してみてください!