スタジオ地図代表 齋藤優一郎×乙一ら、AI映画祭『WORLD AI FILM FESTIVAL2026 in KYOTO』審査員に決定
3月に京都で開催されるAI映画祭『WORLD AI FILM FESTIVAL2026 in KYOTO』の審査員が決定した。
『WORLD AI FILM FESTIVAL』は、Apple Computerの元欧州社長およびグローバル最高執行責任者を務めたマルコ・ランディによって創設された「映画と人工知能の交差点を探求する」を目的にAIに特化した国際映画祭だ。
京都での開催は、4月に行われる第二回開催のフランス・カンヌの前に「Road to WAIFF Cannes 2026」として、ブラジル、韓国、中国、日本の4都市でインターナショナル・パートナーの一環として実施される。各国で選ばれた作品はフランス・カンヌにも招待される。
日本開催では、短編映画・長編映画・SNS向け縦型マイクロシリーズ・広告映像・脚本+AIティーザーなど、幅広いカテゴリーを設けて作品を募集している。全ての受賞結果は、京都での映画祭の開催会期中に発表される。
審査員には、TOKYO EPIC代表、WORLD AI FILM FESTIVAL(WAIFF)日本代表の和田亮一、サラマンダー代表、アニメプロデューサー・脚本家の櫻井大樹、スタジオ地図代表取締役、プロデューサーの齋藤優一郎、翻訳家の二見文子 、小説家の乙一、小説家・脚本家・映画監督の秦建日子が決定している。
『WORLD AI FILM FESTIVAL2026 in KYOTO』は、3月12日〜13日の2日間、ロームシアター京都 サウスホールで行われる。作品募集は2月15日までだ。
■イベント概要
イベント名:WORLD AI FILM FESTIVAL 2026 in KYOTO(読み:ワイフ2026 キョウト)
公式サイト:https://worldaifilmfestival.jp/
日本語SNS(X、Instagram)ID:@waiff_japan ハッシュタグ:#waiffjapan
日程:3月12日~13日
会場:ロームシアター京都 サウスホール(〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13)
主催:WAIFF JAPAN 実行委員会
作品応募の仔細(公式サイトより):https://worldaifilmfestival.jp/
各賞名(現状):
ベスト AIフィルム賞 100万円
ベスト AIアニメ賞 100万円
ベスト AI PocketANIME賞 100万円
ベスト シノプシス+AIティザー賞
ベスト AI CM賞
■審査員コメント
・和田亮一
AIは、誰かの表現を代替するための道具ではありません。それは、まだ言葉になっていない想いや、これまで形にできなかったビジョンを、世界に届けるための新しいカメラだと僕は考えています。WAIFFは、技術の優劣を競う場ではなく、「AIをどう創造性に活かし、あなたが何を語ろうとしているのか」を最も大切にする映画祭です。このフェスティバルが、あなたの作品が世界へ踏み出す“最初の一歩”になることを願っています。
皆さまの挑戦的で、自由で、まだ見ぬ映像体験に出会えることを、心から楽しみにしています。
・櫻井大樹
僕は、昔からAIという存在に強い関心があった。
東京大学で修士号を得た論文も、ロボットとAIにまつわる研究である。
そしてまた、アニメ脚本家になった後も、AIと人間にまつわる物語を繰り返し執筆してきた。
僕が書いた「攻殻機動隊SAC」のタチコマのエピソードなどは、その一例である。
いま様々な業界において、Artificial Intelligenceという曖昧な存在について、賛否両論の議論が巻き起こっている。
今回、僕がWAIFFの審査員のオファーをいただいた際にも、引き受けるべきかどうか、だいぶ迷った。
しかしこの映画祭においては、応募作品に賞を出すだけではない、という事実が、僕にとっては興味深かった。
様々な座談会や技術展示。あるいは著作権侵害にまつわる模擬裁判のような企画も実施予定だという。
だとすれば、このようなイベントの存在は、AIと人間の未来を考えていく上では、必要なプロセスなのではないか、と思うに至った。
WAIFFという映画祭が、AIと人間の未来について(AI賛成派にとっても反対派にとっても)建設的な議論をするための、ひとつのキッカケとなることを願っている。
・齋藤優一郎
映画とは現代を映す鏡。今を描ききった映画を観たい。
・乙一
もしも映画の歴史が千年続くなら、今はまだ最初の一歩を踏み出したにすぎません。変わり続けるからこそ、映画は人類文化の鏡像となり得たのでしょう。AIによって創作された作品もまた、すべて私たちの鏡像です。
WAIFFに、はたしてどんな作品が応募されてくるのか、今から楽しみでなりません。そこにあるのは、個人の夢が純粋な形で示されたものに違いありません。これまでの映画業界、映像業界のシステムでは、実現するはずのなかった物語を、形にする方法が与えられたのです。
私たちはだれでも、自由に、物語を紡ぐことができます。各社の提供するAIの特性を熟知してください。現時点での限界や問題点を把握し、機転と発想力で乗り切ってください。最高の作品をお待ちしています。