のん、森愁斗演じる龍也と将棋対決 姉を研究し尽くした義弟にどう立ち向かう?『ミス・キング』6話
のんが主演を務めるABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』第6話では、元将棋連盟会長・安藤鉄斎(西岡德馬)が初登場。さらに、飛鳥(のん)が義弟である龍也(森愁斗)とトーナメント戦で激突する。
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飛鳥は将棋連盟からの圧力で大会への参加を断られていた。連盟には新会長に結城彰一(中村獅童)、専務に妻・香(山口紗弥加)が就いており、棋士の世界へと歩みを進める飛鳥を警戒しての一手だ。
すっかり飛鳥のトレーナーとして様になっている藤堂(藤木直人)が繰り出した圧力に対しての奥の手が、将棋連盟に働きかけることができる鉄斎だった。そこで語られるのが、鉄斎の弟子であり、棋士になれなかった香の過去である。飛鳥だけでなく、龍也にまで高圧的な態度を取る香だが、鉄斎から将棋を教わっていた頃は、おどおどとした門弟だった。女は男よりも将棋が弱いのか――その自問自答を自らが証明するため、香は「奨励会を抜け棋士になります」と鉄斎に宣言。しかし、虚しく敗退を続け、最後には丸刈りになってまで勝負に挑んでいく。
「背負った覚悟は相当なものだった。それでも届かなかった」と飛鳥との対局中に話す鉄斎。62歳で将棋界を引退した鉄斎に対して、飛鳥は「勝てなくなったからやめたんですよね?」「年齢とか性別とか、そこ座ったら関係なくないですか?」と、鉄斎、さらには香へのアンサーとも取れる発言を、大福を食らいながら勇ましくしてみせる。「クソみたいな世界を否定するため」と彰一を見据え、いい駒音を鳴らす飛鳥に、鉄斎は「君はそのままでいなさい」とエールを送る。
かつての香や由奈(鳴海唯)のように、龍也もまた“C級坊ちゃん”と罵られ、さらに母からは棋戦運営部 常務理事のポストを用意されるという、実質の引退通告をされる。プライドがズタズタの龍也は大会にエントリー。引退をかけた龍也と棋士編入試験まであと1勝に迫った飛鳥が「東府新聞杯 扶桑戦トーナメント」でぶつかり合う。
六段の称号を持つ龍也に対して、飛鳥はアマチュア。そう簡単に勝てる試合でもなく、ましてや龍也は飛鳥の将棋を研究した上で嫌な指し手を繰り出し、扇子で威嚇したりと徹底的に嫌がらせを続ける。集中力を乱され、自分の将棋ができない飛鳥が、取り出したのは鉄斎からもらった大福。自分のペースを取り戻していく飛鳥は、鉄斎も認めたいい駒音を会場に響き渡らせ、勝利を確信した笑みを浮かべる。飛鳥と龍也の勝負を、鉄斎、そして香が見守っていた。
今まで指したことのない将棋に「なんか面白かった」と龍也を称える飛鳥。これで飛鳥は女流棋士から初の女性棋士となることも夢ではない段階に入った。一方の龍也はこれで将棋界の表からは退くこととなる。何度も劇中に登場する「バケモンみたいな男ばかり」という言葉は「女には超えられない壁」と表裏一体だ。それでも、飛鳥は「高くて超えられないなら、みんなを踏み台にして超える」とさらなる頂を目指していく。頂上にいるのは父であり、復讐の相手・彰一だ。
しかし、飛鳥と前に思わぬ障壁が立ち塞がる。「追放棋士 殺人未遂か? 将棋連盟会長の隠し子と共に復讐を計画」という見出しで、藤堂と飛鳥が週刊誌にスクープされてしまうのだ。香がいざというときの一手に隠していた、切り札である。
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