さくらインターネットとSTYLY、 フィジカルAI領域で連携 AIとスマートグラスの組み合わせを強化

 さくらインターネットは、空間レイヤープラットフォーム『STYLY』を提供する株式会社STYLYと、フィジカルAI領域におけるスマートグラス向けAIソリューション基盤の構築に向けた基本合意を締結したことを発表した。

 今回の締結で挙げられたフィジカルAIは、現実世界の情報をAIが理解し処理を行い、XRやセンサー、スマートグラスなどを通じて人々の体験や行動に直接作用する試みだ。さくらインターネットの生成AI向けクラウドサービス「高火力」と生成AI向けビジネス基盤「さくらのAI」、そしてSTYLYのXRを生かしたユーザー体験の設計およびコンテンツ提供の経験を生かす締結となる。

さくらインターネット株式会社 執行役員 霜田純氏のコメント

 さくらインターネットはクラウドサービスを中心としたデジタルインフラ事業者として、データの安心や安全を前提としたAI活用を支えてきました。今回のSTYLY社との提携を通じて、スマートグラスを活用した新しい体験の可能性を共に検討し、社会実装につなげていきたいと考えています。

株式会社STYLY 代表取締役 山口征浩氏のコメント

 私たちはこれまで、XR・空間コンピューティング技術を通じて“空間を身にまとう時代を作る”という新しい文化と産業の創出に挑戦してきました。今回のさくらインターネット社との協業は、そのビジョンを現実社会に広げていく大きな一歩です。国産クラウドの信頼性とSTYLYの空間表現技術を掛け合わせることで、AIがリアルな空間に直接働きかける“フィジカルAI”時代の基盤を、日本発で築いていきたいと考えています。

今回の締結詳細

▪️両社の役割
さくらインターネット:生成AI向けクラウドサービス「高火力」と生成AI向けビジネス基盤「さくらのAI」を提供し、データの安全な処理と運用を支援
STYLY:XRや空間コンピューティング技術を活用したユーザー体験の設計およびコンテンツ提供

▪️主な検討内容
・フィジカルAI領域におけるエージェント技術の活用
・XR/空間コンピューティングを活用したUI/UX設計
・スマートグラスに最適化されたAIソリューションの研究開発
・国産プラットフォームによるデータの国内処理・保持及びセキュリティの確保
・エンターテインメント、教育、リテール業界をはじめとした、様々な業界でのユースケース創出

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