老舗ブランドの掃除力を実感 オールインワンロボット掃除機『EUREKA J15 PRO ULTRA』を試してみた

ロボット掃除機『EUREKA J15 PRO ULTRA』

 EUREKA(ユーリカ)という掃除機ブランドをご存知だろうか? 1909年にデトロイトで創業した老舗のクリーナーメーカーで、かつては全米掃除機市場の1/3を占めたこともあるほどの実力派だ。

 そんなEUREKAは、ロボット掃除機にも力を注いでいる。今回紹介する『J15 PRO ULTRA(NERJ15ULTRA))』は同ブランドのフラッグシップとなるロボット掃除機で、吸引に水拭き、モップ乾燥、ゴミ収集と、オールインワンな仕事をこなす。その有能っぷりを紹介していこう。

ダブルのセンシングが頼もしい

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 『J15 PRO ULTRA』のデザインは、丸型ではなく角丸気味の四角形となっている。ロボット掃除機=円型というイメージからすると、独特なデザインに感じるだろう。

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 ロボット掃除機は初期設定が複雑になりがちだが、本機はそこも簡単。上部カバーを開けるとQRコードが用意されており、ここからアプリをDL。あとはアプリの指示に従うだけで設定が進む。筆者自身も、紙のマニュアルを一切読むこと無く設定を終わらせることができた。

 近年のハイエンド向けロボット掃除機には、共通している特徴がある。それは、高いセンシング機能だ。本機もその例に漏れず、ふたつのセンサーを搭載している。

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 本体上部の出っ張った部分には距離を測定するLiDARセンサーを、掃除機の前面部には対象物を検出するRGBカメラを搭載。これらを組み合わせたIntelliView AI機能により、障害物が何なのかをロボット掃除機自身が認識してくれるというわけだ。

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 続けて底面を見ていくと、回転式モップとブラシが見える。このブラシは毛絡み対策として剃刀を内蔵しており、4mmの刃が毎分400回振動することで絡まりを防止してくれる。ロングヘアの人や、ペットと暮らしている家庭にとっては心強い機能だ。

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 そして、筆者が特に気に入っている部分がここ。モップが回転しながら伸縮するScrubExtend機能を搭載しており、壁のキワのキワまで水拭きを届けてくれる。やはりフラッグシップにはキワキワを攻めてもらいたいものだ。

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 実際の動作の様子を見ても、モップが飛び出ているのがわかるだろう。ただでさえ面倒な水拭きを壁の際まで届けてくれるのだから、まさにフラッグシップらしい仕上がりといえる。

 『J15 PRO ULTRA』の吸引力は16,200Pa。独自のアルミ製ファンによりモーター性能を高めており、フローリングのような硬い床面からもゴミを吸い上げてくれる。掃除機自体の重量もズシっとしているのは、このアルミファンの影響だろうか。

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 本体のサイズは355mm×354mm×110mm。家具の隙間もご覧の通りで、スティック掃除機では面倒な家具の脚周りも丁寧に吸引&水拭きしてくれる。

 高い吸引力と壁際まで攻めてくれる水拭きが、『J15 PRO ULTRA』の持ち味。カーペットを掃除する際は自動でモップが持ち上がって避けてくれるので、フローリングとカーペットが混在する環境でも気兼ねなく使うことができるだろう。

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 ここからはアプリの使用感を見ていこう。UIは洗練されており、特に説明もなく理解することができた。掃除のスタート、スケジューリング、掃除の設定(水拭きの可否や水量の調節など)、進入禁止エリアの設定など、一通りの操作がこなせる。ベストな掃除の設定がわからない場合は、すべてをAIにお任せすることもできる。

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 クリーニング設定の内容が充実しているのも本機の特徴だ。先述のAIお任せ掃除の他にも、例えば部屋の隅の掃除精度を向上させる設定、家具の脚周りのお掃除力を高める設定、毛絡みのカット能力を高める設定などなど。このあたりの充実した掃除内容は、さすがクリーニングの老舗たるEUREKAといったところだろうか。

 また、モップやダストビンといった消耗品の交換時期もアプリから確認することができる。掃除の設定からメンテナンスまで、あらゆる操作がアプリからできるというわけだ。

設置のしやすさがありがたい

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 最後はベースステーションについてみていこう。ベースステーションではゴミの自動回収のほか、75度の温水によるモップの洗浄、それから熱風による乾燥まで行ってくれる。モップは熱風ではなく自然乾燥にすると臭いがでてきてしまうため、熱風乾燥に対応しているのは嬉しい。

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 ベースステーションが意外にコンパクトなのも注目すべき点だ。サイズは458mm×395mm×468mm(奥行き×横幅×高さ)で、横幅が40cmを切っているのはフラッグシップとしては小型な部類。オールインワンなロボット掃除機は設置場所が課題になりがちなので、ここは他メーカーと差別化できる点だろう。

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前面のパネルを手前に引くと、紙パックにアクセス可能。

 

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 上部からは水のタンクにアクセスできる。右が浄水タンク、左が排水タンクとなっている。実際に使う上でもっとも頻繁にアクセスするのはこのタンク部分だろう。

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 実際に取り出した浄水・排水タンクがこちら。排水タンクの方がやや背が低く、汚れが目立ちにくいグレーになっている。見えにくいが、排水タンク内の水が濁っているのがおわかりだろうか?

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 お目汚しで恐縮だが、この排水は実際に水拭き掃除を終えた直後のもの。一見きれいに見えるフローリングでも、いざ水拭きをするとこれくらい濁ってしまうのかと驚かされるものだ…。かといって、人間の手で床を毎日水拭きするのはかなりの重労働。だからこそ、ロボット掃除機に任せたいではないか。

床のお掃除は、賢いロボット掃除機にお任せ

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 高いセンシング性能や独自の毛絡み防止機能など、フラッグシップに相応しい要素を詰め込んだ『J15 PRO ULTRA』。操作や設定も簡単で、このお手軽さで毎日床がサラサラというのはQOLの向上待ったなしといったところだ。

 『J15 PRO ULTRA』の価格12万9800円(税込)。Amazonや楽天など大手ECサイトにて販売中だ。

◯商品情報

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