Nintendo Switch 2専用のアクションパズルゲーム『ぷよぷよ™テトリス®２Ｓ』（以下、『ぷよテト２Ｓ』）が、6月5日に発売となる。リアルサウンドテックでは発売に先立ち、試遊会に参加。Nintendo Switch 2の機能を活用した新システムなど、その内容を紹介する。

　『ぷよテト２Ｓ』は、新モード「いっしょにぷよテト」やNintendo Switch 2ならではのマウス操作を実装した、「ぷよぷよテトリス」シリーズの最新作だ。ゲーム内容に入る前に、筆者は試遊会で初めてNintendo Switch 2に触れたので、「ぷよテト２Ｓ」でも使用するマウス操作について、簡単に所感を述べたい。

　マウス操作は「Joy-Con 2」を縦にして使用する。「Joy-Con 2」はマウスとしてはかなり小さいが、想像以上に操作性が良く、懸念していたような「Joy-Con 2が倒れてしまう」という事態は発生しなかった。クリック操作ではなくついついAボタンなどを押してしまうこともあったものの、そこは慣れもあるだろう。使用者にとってお好みの環境を整えれば、ストレスはもっと減りそうだと感じた。

　ここからはゲーム内容を見ていきたい。まず、新モード「いっしょにぷよテト」は「VS」「ぷよテトミックス」「パーティー」の3つのモードで遊ぶことができ、ひとつのフィールドを2人で操作するというものだ。同時に落ちてくる「組ぷよ」や「テトリミノ」をそれぞれのプレイヤーが操作する。

　実際に協力プレイをしてみたところ、意思疎通をしながら連鎖させたりするのは結構、難易度が高い。同時に落ちてくる互いの「組ぷよ」や「テトリミノ」が干渉して動かしづらいということを避けるため、どちらかが落下スピードダウン（いっしょにぷよテト時にAボタンで発動/マウス操作時）をすることがポイントになる。それでも両者がスピードダウンして“お見合い”状態になる可能性もあり、みんなで勝敗を競うことでも楽しめるが、「いかにうまく連携できるか」という視点から楽しむこともできそうだ。熟練者のペアであれば、どちらが先に置くかなどをハッキリさせることにより、テンポの良いプレイ感を堪能できるのかもしれない。

　また、COMとの協力プレイももちろん可能だ。面白いのが、プレイヤー同士の協力プレイ以上に「人間相手の空気読み」のように感じる瞬間が発生すること。先に「組ぷよ」や「テトリミノ」を落としてもらいたくて落下スピードダウンをしてもなかなか落としてくれなかったり、落としたいところにめがけて移動させようにもCOMが「そこがいい！」と言わんばかりに場所を譲らなかったりと、子どものころに友人とプレイした記憶が蘇ってくるような感覚に襲われる（当時、『ぷよテト２Ｓ』は当然リリースされていないため「存在しない記憶」である）。その挙動にやきもきさせられることも含め、少人数でもパーティーゲームとして楽しめる要素であることは間違いない。

　ここからは『ぷよテト２Ｓ』におけるマウス操作についても紹介していきたい。コントローラーと比べても直感的な操作が可能なことが売りだが、本作においてマウス操作が最も活躍するのは、プレイヤーにぷよやテトリミノを置く場所を教えて試合をサポートできる「ポインター機能」を使用するときだろう。

　「どこに、どのようにぷよ／テトリミノを置くか」をプレイヤー以外がアドバイスできる機能だが、実際に自分で落とすのではなく、「場所を指定する」という操作の性質上、マウス操作がしっくり来る。前述のように操作への慣れはある程度必要になるものの、使いこなせば新鮮な体験を楽しめるはずだ。

　また、本作は「おすそわけ通信」にも対応。ソフト1本でゲームを友だちに“おすそわけ”して一緒に遊ぶことができる。「ゲームチャット」に参加しているプレイヤーと「おすそわけ通信」をすれば、話しながら「ぷよテト」勝負を楽しむことも可能だ。また、本作の「おすそわけ通信」はローカル通信・インターネット通信のどちらにも対応しており、その場にいる友だちだけでなく、遠くの友だちやインターネットでつながったフレンドともぷよテト勝負を楽しめる仕様となっている。

　『ぷよテト２Ｓ』はNintendo Switch 2と同じく6月5日発売。みんなでワイワイ遊べる“最初の1本”として、おすすめの1本だ。

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