日常からアウトドアまで。HUAWEIの新作『WATCH FIT 4 Pro』はApple Watchへの“黒船”に?
ファーウェイ・ジャパンより、スマートウォッチ「FIT」シリーズの新たなフラッグシップモデル『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』が、2024年6月3日より発売される。税込の市場想定価格は、フルオロエラストマーベルト(ブルー・ブラック)が税込3万7180円、ナイロンベルト(グリーン)は税込3万9380円となっている。
高級感と耐久性を兼備。日常とアウトドアの境界を超えるデザイン
『HUAWEI WATCH FIT 4 Pro』は、サファイアガラスのディスプレイにチタン合金ベゼルを採用し、軽量ながらも高級感と耐久性を兼ね備えた製品になっている。ボディには航空機グレードのアルミ合金を使用し、約30.4gの軽さを実現。ディスプレイは1.82インチの有機ELとなっている。
特にディスプレイの明るさはファーウェイ史上最高となる3000ニトとなり、晴天時でも画面が見やすい。実際に、屋外での使用してみてもかなり視認しやすく快適だ。
さらに従来の5ATM防水に加え、新たに40mのフリーダイビングに対応する国際規格EN13319を取得。普段使いはのみならず、山から海まで、あらゆるシーンに連れ出せるアウトドアスマートウォッチへと進化した。
バッテリーは通常使用で最大10日間持続し、FITシリーズ初のワイヤレス急速充電にも対応している。Bluetooth通話、音楽再生、画面上のスクリーンショット機能など日常を支える機能もしっかりと兼ね備えている。
アウトドアもスポーツも自在に。登山・ゴルフ・ナビ機能をフル装備
マルチスポーツに対応していることはもちろん、アウトドアに特化した機能群が充実している。ワークアウト中には等高線付きフルカラーマップ表示機能や、気圧計を備えている。またオフラインでも対応しているナビゲーション機能により、ウォッチ画面上でマップ内の自分の位置やルートを確認することができる。
また、ゴルフ機能では、日本全国99%以上をカバーする2,400超のゴルフ場マップに対応。専用アプリを利用することで、バンカーや池など各ハザードの距離や、グリーンのフロント/バックエッジまでの距離を一目で確認できる。さらに、コンパス表示でグリーンの方向と距離を即座に把握できるほか、傾斜をヒートマップ表示することで、グリーンオンやアプローチショットを戦略的にサポートする。
ヒマワリ型アンテナとAIアルゴリズムにより、手首の向きに関わらず常に最適なGPS信号を確保。これにより、前モデル比で測位精度が約20%向上し、各種スポーツモニタリングにおいて、位置情報をより正確に記録できるようになった。
健康も感情もモニタリング。日々の安心を支えるヘルス&スマート機能
医療機器承認を取得した心電図機能の搭載に加え、血中酸素レベル、ストレスレベル、情緒モニタリング、体表面温度測定などの機能を搭載。また新たに睡眠分析機能が搭載。睡眠時の心拍変動(HRV)や呼吸の乱れ、血中酸素レベルなどを自動で計測し、過去の個人データと比較することで、睡眠の質やストレス状態を科学的に可視化できるようになった。
これだけの機能を備えながら、4万円を切るというコスパの良さは「さすがファーウェイ」と唸らされる。参考までに、違いはあるので一概には言えないが、性能的に似た機種である『Apple Watch Ultra 2』が税込12万8800円からと考えると、その価格には改めて驚かされる。日常使いからアウトドアまでマルチに活躍しつつ価格はあくまで手頃という、このバランス感覚は見事だ。
これまで『Apple Watch Ultra』が築いてきた独壇場に、いよいよ本格的な黒船がやってきたーーそんな印象すら抱かせる1台だ。
ほかにも機能は盛りだくさん。これらの新機能についても、別の機会に試したうえで、あらためて記事として紹介できればと考えている。