『結城さくな限定コラボキーボード』は随所からファンへの愛を感じる一品 使用レビューをお届け
Game & Co.が展開するデバイスブランド「AMICIS(アミシス)」から、VTuber・結城さくな限定コラボモデルのキーボード&マウスパッドが発売される。5月26日から予約を開始しており、価格は30,800円(税込)だ。
「どうせ作るなら、見た目の可愛さだけでなく性能にもこだわりたい。でも、ファンの皆さんには少しでも手に取っていただきやすい価格で届けたい」 という結城さくな本人の強い想いもあり、性能と価格の両立を可能な限り追求したモデルとなっているという。今回リアルサウンドでは、同キーボード&マウスパッドを提供していただいたので、先行レビューをお届けしたい。
文末にはリアルサウンド読者に向けたキーボード&マウスパッドのプレゼント情報も掲載しているので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いだ。
ファンへの愛を感じる 化粧箱からキーボード本体まで、全てが高品質
まず最初に箱を取り出して感じたのは、化粧箱の存在感と作りの丁寧さ。表面はサラサラとした手触りで、随所に「結城さくな」要素が詰め込まれている。箱は上から開封するかぶせ式で、高級感を感じられる。デバイスの箱というと大抵は収納スペースにしまい込んでしまう人が大多数だろうが、このキーボードはファンアイテムとして飾っておいても良さそうだ。
さっそく箱を開封して、付属品を確認してみる。入っていたのは交換用のキーキャップが2つとキースイッチが1つ、接続用のUSBケーブル1本に、キースイッチ交換用の器具。きちんと交換用の器具が付属しているのは嬉しいポイント。
ちなみに、付属品が収納されている内箱にもメインビジュアルがプリントされていた。化粧箱を飾っておくスペースがない場合は、こちらを飾っておくのもよいかもしれない。
実際にキーボードを取り出してみると、そのクオリティの高さに驚かされる。とにかく質感が良い。本機はアルミボディを採用しており、手触りや表面にほどこされたプリントに至るまで、高級感がある。キーキャップは耐久性に優れるPBTで、印字が削れづらいのはありがたい。
キートップのプリントも高精細だ。デフォルトでは「YUUKI SAKUNA」の文字が印字されたものが装着されているが、交換用のキートップもおすすめ。メインビジュアルと同じイラストがプリントされているので、気に入った方を使うとよいだろう。
キーキャップの交換は付属の器具で簡単におこなえる。金具の部分を広げて隙間に差し込み、真上に引っ張ってあげればよい。キースイッチを交換する際は反対側のピンセットを使用する。留め具になっている部分を軽く押し込んで外す形なので、力任せにはずそうとして傷つけたり、破損しないよう気をつけよう。
また本機は背面にも注目ポイントが。なんと結城さくな本人の複製サインがガラスパネルに封入されている。普段使っているときには見えない部分だが、所有欲を満たしてくれるニクい仕様だ。
なおキーボードの足はゴム製の滑り止めになっており、高さは固定式。キーボード自体の重量(約2kg)と相まって安定性があり、ゲームプレイ中に動いてしまうことがない。こうした仕様は、ゲーム好きな“結城さくならしさ”を感じられるポイントでもある。
本機のキースイッチにはGateron製の高品質な磁気スイッチ(白軸)が使われており、最大0.01mmのラピッドトリガーに対応、アクチュエーションポイントは0.1mm~3.5mmの範囲で調整が可能ということで、ラピトリ対応キーボードとしての性能も申し分無い。残念ながらレビュー段階ではソフトウェアが未リリースだったため、詳細な確認はできなかったが、スペック面においては必要十分な性能を備えている。
ラピトリこそ試せていないものの、ゲームにおいての使い心地はかなり良好。荷重36g、キーストローク2mmと軽めのタッチなので、指への負担は少なく感じられた。スイッチは全てファクトリールブ済み(※)で、スムーズな押し心地が癖になる。80%サイズのテンキーレス仕様なので日常生活での使い勝手とゲームプレイ時の省スペース性を兼ね備えているのもうれしい。
(※ルブの解説については下記別記事を参照)
キーボードを分解し、一つひとつに油を注す“儀式”……キーボード沼の通過儀礼“ルブ”とは何なのか
一度入ると抜け出せないという危険な“沼”。そんな沼がガジェット界にも存在しているのはご存じだろうか。カメラ沼、レンズ沼、マイク沼…キータッチの軽さは、日常におけるテキスト入力でも嬉しいポイント。ガスケットマウント構造のため底打ちした時の打鍵感が心地よく、タイピング音も気持ちがいい。簡単にタイピングの様子を収録した動画も参考にしていただければ幸いだ。
気になる人も多いであろう、本機のコスパについても少し触れておこう。本体価格は30,800円(税込)と、決して安くはないものの、ラピッドトリガー対応のキーボードとしては平均的な値段である。ボディがアルミであることや、キーキャップのクオリティ、スイッチの品質を考えれば、むしろかなり良心的な価格だといえる。
まして本機は結城さくなとのコラボモデルで、背面のプレートやオリジナルデザインを採用していながら「高品質なラピトリ対応キーボード」と同程度の価格帯に抑えてある。冒頭で紹介した本キーボードの「品質と価格の両立」というコンセプトにしっかり沿っているのは評価したいポイント。話を聞いたとき、「利益取る気、本当に無いんだ……」と驚いてしまったほどだ。結城さくなファンはもちろん、お手頃で高品質なキーボードをお探しの方はぜひ検討してみてはいかが。
同時発売のマウスパッドも高品質 大判サイズの“ガチゲーマー”仕様
また本コラボではマウスパッドも同時に登場する。大判サイズのマウスパッドにはキーボード同様にビジュアルがプリントされており、ファンアイテムとしても文句ない出来映え。高い印刷技術によって色鮮やかな発色を実現しているほか、耐湿性、耐久性にも優れているという。巻き癖が付かないよう、平面状態で梱包されているのはグッズとしてもゲーミング用としても評価が高い。
裏面は滑り止め加工が施されたラバー素材を使用しており、こちらもキーボード同様、ゲーミングに適した仕様となっている。厚みは1円玉2枚分(約3mm)ほどで、筆者のような“XXLマウスパッドon大判マウスパッド”スタイルでも違和感無く使えそうだ。
マウスの滑りはほどよく、初速はするっと動いてくれるが、止めたい止めたい時はピタッと止まってくれる印象。試しにマウスパッドの上でマウスをスライドして投げ飛ばすようにして手を離してみると、良い具合に止まってくれる。FPSをプレイする時に使う用として購入した某人気ブランドのゲーミング用マウスパッドと比較してみても、違和感は無い。仕様はそのままに結城さくなのプリントが施されただけ……と言われても驚かない、高品質なクオリティ。総じてバランスの良いマウスパッドという印象だ。
結城さくな限定コラボデバイスは6月16日までの受注販売モデルとなる。結城さくなのファンはもちろん、かわいめのデザインと性能を兼ね備えたキーボードをお探しの方はぜひチェックしてみてほしい。