キヤノン『EOS R50 V』は、「録る&撮る」でSNSも網羅する二刀流ミラーレス!

キヤノン『EOS R50 V』は二刀流ミラーレス!

 キヤノンのEOS(イオス)といえば同社カメラの代名詞的ブランド。ビギナーから写真家まで広く愛用される国民的カメラEOSの新星『EOS R50 V』が、SNS界隈の八面六臂ムービーギアとして超話題となっている。本編ではその特長やコンセプト、つまり「なぜ生まれたか」「どう使えるか」を座学してお伝えするぞ!

 おもしろくってたまらない! 何がって、キヤノンの新製品ミラーレスカメラ『EOS R50 V』がだ。

 今やガジェットファンのメイン層は20~30代が中心で、SNS経験、オンラインでのリモートワーク経験も豊富と察するが、案外見落としているのが、そのツール環境ではないだろうか。スマホだけでも、安いWEBカメラでも充分だよね! と言われればその通りだが、せっかくならより良いツールで仕事したい、SNSに公開したい、色表現にこだわって映画みたいな奥行き感ある作品作りに挑みたい! それは丸ごと『EOS R50 V』がかなえてくれる。

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「魅力的なムービー制作体験を!」byキヤノン副社長

 品川のキヤノンマーケティングジャパン本社で「『EOS R50 V』はこれからのムービークリエイターの方たちへ向けて、魅力的な制作体験をもたらす新しいミラーレスカメラです」とのコメントを発したのが、キヤノン株式会社副社長執行役員の戸倉剛氏だ。報道関係者に向けての『EOS R50 V』発表会での発言である。

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キヤノン株式会社副社長執行役員の戸倉剛氏

 いち新製品発表会に副社長まで登壇するとは異例だが、それだけ力の入った製品であることが伝わってくる。つまり満を持しての『EOS R50 V』の登場でムービークリエイターを応援するぞ! という宣言だと思っていい。キヤノンにしてはめいっぱいのムービー推しである。

 続いて具体的な商品説明に入ったのが、キヤノンマーケティングジャパン株式会社マーケティングチームの矢作大輔氏。

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 「前面位置へのRECボタンの装備、アクセサリー類を装着しやすいフルフラットなトップパネル、昨今増加しているタテ位置コンテンツ撮影に配慮した側面の三脚穴など、ムービー撮影時の使い勝手に配慮したこだわりのデザインがポイントです」。

 

 なるほどいずれも動画撮影時には特に活きる特徴。いわば「リアルな声から生まれた一台」と言えるだろう。また、「EOSユーザーにはおなじみの「ピクチャースタイル」に加え、EOS Rシリーズ初となる「カラーフィルター」を搭載し、選ぶだけで手軽にクリエイティブな表現ができます。こうしたカラーモードを活用することで、“個性的な映像が録れる”わけです。もちろんカラーモードのマニュアル調整も可能ですので、ビギナーからこだわり派まで自分流のトーンを作っていただきたいと思います!」と矢作氏。

どんな人が使うべきなのか?

 たとえばSNSなどで動画を活用したPRをする仕事だとするなら、おそらくWEBカメラとスイッチャーはお持ちだろう。しかし、その映像やサウンドが仕事品質を左右するとは考えないだろうか。いや左右するのだ。特にSNSを舞台にPRするなら、画質=価値と言っても過言ではない。筆者が『EOS R50 V』を評価する理由はそこにある。つまり映像の質がアナタのSNS品質に直結するからだ。

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 『EOS R50 V』はレンズキットで税込14万800円(キヤノンオンラインショップ価格)。安くはないが、昨今インフレ化著しいデジカメ界においては相当頑張った値付けと言える。いやオネダン以上であることは確かだ。なにより「画素が多いです!」「AFがめちゃ速いです!」「〇〇枚連写できます!」といったカメラ的セールスポイントを踏まえつつ、動画ファーストな特長を備えている二刀流ミラーレスとなる。

 映像クリエイターへ、と言われると尻込みしてしまうが、もっと気楽に考えていい。日常を瞬間でなく時間で残すだけだ。何も最初から「作品レベル」でなくちゃいけないわけじゃない。「習うより慣れろ!」。この格言を体現するかのように『EOS R50 V』はMENUやらSETやらそのほかのボタンを押して、選んで、録ってみて、「なるほどこれを選ぶと、こう録れるんだ!」と容易に判る。ユーザーインターフェースの設計も丁寧で、ビギナーへの心遣いが感じられる。誰もが簡単に映像を撮れる時代だからこそ、その画質にこだわることは、キミが仕事はもちろん遊び、SNSで一歩先んじるための必須課題となる。

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買ったらまずこれで遊ぼう!

 筆者としてのイチオシは「SLOW&FAST」動画だ。たとえば「SLOW」なら草花や車の往来などをスローモーションで録ることができるし、「FAST」なら長い時間動きの少ないシーンをコミカルに早回ししつつ時短で視聴できる。昆虫や爬虫類の脱皮の記録、囲碁将棋の対局などもおもしろいだろう。なおこの「SLOW&FAST」モード時は(当然ながら⁉)音声記録はできないので、編集時にBGMやトークを重ねて遊ぼう!

 

 

使えばハマる「カラーモード」のすごさ!

さらにカラーモードの活用が面白い。

 既述のようにカラーモードには「ピクチャースタイル」「カラーフィルタ」がインストールされているが、興味深いのは全14種類が用意される「カラーフィルター」だ。

 この「カラーフィルター」を使えば、被写体を選ぶことなく雰囲気が出せる&いきなりクリエイターになったような統一感が手に入る、つまりは「映える映像作品」がカンタンに録れる&撮れる(=スチル、ムービーに使用可)のだ。全14種のうちお気に入りを3点載せてみよう。①「Story Teal&Orange」、②「RetroGreen」、③「BrightWhite」である。

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お気に入りその①「Story Teal&Orange」
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お気に入りその②「RetroGreen」
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お気に入りその③「BrightWhite」

 デジカメの達人なら「いやいや、そういうのは後から色調整するのが王道でしょ!」と言うだろうけど、その過程をパスできるところがミソ。

 『EOS R50 V』製品担当の矢作氏が解説するように「撮るだけで個性的な絵が手に入る」ハードルの低さってものすごく重要だ。もし家族がいるのならスマホで写真や動画を撮っていると思うが、『EOS R50 V』を使ったら、お子さんが銀幕の主人公に! それくらい「日常」を「高画質」で、「個性的な映像」として「クリエイトできる」ことにはプライスレスな価値がある。

レンズキットで手に入れてほしいぞ!

 『EOS R50 V』レンズキットのレンズは新設計の「RF-S14-30㎜ F4-6.3 IS STM PZ」。ズーム比は約2.1倍と控えめだが、キヤノンの標準ズームは18㎜スタートが主流なため、より広角方向を強化した=自撮りなど至近距離での撮影を便利にする設計と読める。

 

 キヤノンの豊富なRF交換レンズ群に目移りする気持ちはわかるが、当面はこの14-30ズームともども『EOS R50 V』を徹底的に使い込んでほしい。何ができるのか、自分は何がしたいのか、そのためにはどんな交換レンズが必要なのかが判るはずだから。

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 SNS配信のクオリティを上げたい、オンライン仕事での「映え」をよくしたい、趣味として動画作品を作ってみたい。そんな『リアルサウンドテック』読者に最適なシューティングギア、それが『EOS R50 V』。

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とどのつまり、『EOS R50 V』で遊ばない理由ってあるのだろうか?

◯参考情報

EOS R50 V
https://personal.canon.jp/product/camera/eos/r50v/feature

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