元AKB女子がお風呂でキスの応酬……モテ男女が見せる終盤劇『ラブパワーキングダム』第7話

『ラブパワーキングダム』7話

アオイ、ありに抱きつきベッドで呟いた「幸せ」 “おらつキング”懐柔したリード力 

 続いては、アオイのお泊まりデート。彼女の立場から考えれば、初代クイーンからの返り咲きを果たしながらも、同時にひろき、ゆうじ(山城裕司)と、自身が案敵的に関係を築いてきた男子が一気に脱落し、戦況がやや傾いている状況である。となると、このお泊まりデートで、確実な票固めをしておきたい(と書きつつ、アオイはこのお泊りデートで、もはや本当に恋をしているようにしか見えなかったのだが)。

 そんな彼女が特別な一夜を共にしたいと願ったのが、あり(亜莉)。つい先日、あかねの揺るがぬ牙城を、突如として発揮した“おらつキング”の一面で崩した期待の存在である。強敵を手玉に取っただけに、アオイもまた弄ばれて終わるのでは……と思ったが、男女の関係は、いわば“じゃんけん”のようなもの。あかねには強くとも、アオイには弱い。結果として、このデートでありは牙を抜かれた獣のようにかしこまってしまい、トルコの甘い夜をリードしたのはアオイの方だった。

 というのも、キングサイズのベッドに腰を下ろし、最初にスキンシップを始めたのは、ありではなくアオイから。序盤こそ、ありが会話するテンポの主導権を握っていたのだが、今回にとどまらず、男性とのカップルタイムでは「くっつくタイプかも」と実演してみると、彼がバックハグをする体制にまでなったあたりから、形成逆転が始まった。

 その状態にあまりに耐えられず、ありの方から少し距離を取るも、今度は彼の左腕に自身の腕を絡ませて、「ずっとこれでよかった」と一言。その際、羽織ものがはだけて、透き通るようなアオイの肩が。さらに小声で、この時間を「幸せ」だと呟いていたが、視聴者としては、ありに対して“ほら、どうした。お前のオラつきはそんなもんじゃないだろ!?”とけしかけたい気持ちにさせられるし、アオイにも“姉さん、お召し物がはだけていますよ……”と伝えたくなってしまう。あり、どうしちまったんだ......。

 そのまま同様のひと問答がありながら、最後にはアオイの方から「いやだ。これがいい。ダメ?」と、“NO”とは言えない甘い言葉も。これはもうキスのタイミングを探っているし、なにか特別なことが始まりそうな空気となったところで……あり×アオイの夜はタイムアップ。惜しくもこの時間は、アオイが求めた腕枕で幕を閉じることとなった。あり、本当にオラつかなくてよかったのか?

 とはいえ夢のようなホテルからの帰還後、ありを待っていたのは数日前、自身をないがしろにし、それに対してソファーに靴で座るほど、オラつきフラストレーションをぶつけた、あかね。たったひと晩ながら、ありと離れ離れになったことを「昨日の夜、めっちゃ嫌だったの」と、これまで見せなかった乙女な一面を覗かせて、さらには気持ちを込めたメモまでしたためてきたという。

 その姿に、ありはあの日に見せたオラつきマインドを忘れて、淡々と、しっかりと対話をしていった。彼は最後、アオイと“色々あった”が「大丈夫だよ」と答えていたが、かつてのおらつキングよ、教えてくれ。大丈夫って……一体なにが?

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