四千頭身・都築による、フルスロットルの“通常回” ラジオ単独イベントで見せた「濁りなき熱狂」

四千頭身・都築、ラジオイベント開催

 四千頭身の都築拓紀が木曜パーソナリティを担当しているラジオ番組『サクラバシ919』(ラジオ大阪)。2月1日には、単独イベント『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919 LIVE LOBSTER 2025』が東京・ニッショーホールで開催された。

 これまで『サクラバシ919』として他曜日のパーソナリティと公開収録のような形式でトークしたことはあれど、都築単独のイベントについては今回が初めて。かつてのインタビューでも記したが、「ラジオで死ぬ」と豪語するほどラジオ愛が強い都築。イベントについても番組内で開催を熱望していたが、決定した折にキャパシティは「1000(人)は多い」と謙遜していたものの、実際にはチケットが即完。しかも異例の入金流れなしという、リスナーの熱量も強火な番組のイベントとあって、会場は開演前から妙な熱気を帯びていた。

 そして開演時間になると会場が暗転。「いつも通り」を宣言してきた都築だが、何かしらの仕掛けはあるのでは……と勘ぐっていた筆者だが、幕が開き、都築と作家の福田卓也がブースを模した舞台上のデスクとチェアに腰掛ける。都築の後ろには『サクラバシ919』のミクチャ配信でお馴染みの“良くない草”こと観葉植物もある。そして都築が「この間大阪行きの夜行バスに乗ってさ」と話し始めた。その瞬間にわかった、今日は“通常回”を1000人と一緒にやるのだと。

 『サクラバシ919』で都築が担当する木曜回は、コーナーも用意してあるものの、彼の熱量の高い、そして長いフリートークが持ち味だが、ラジオイベントは幕間VTRやゲストを迎えたスペシャルなものになるのが通例。都築はそんな我々の脳内を見透かしたかのように、フリートークを一旦止めて「ゲストが来たり特別企画をしたり幕間Vを流したりしない。それはラジオじゃねえから! ラジオに幕間VTRなんてねえから! この場において理解してねえやつは一人も居ないだろうから改めて言う必要はないと思うけど、それをやっちまうと“濁り”になるじゃない」と語りかけた。

 そして「ここにはそんな奴いねえよな!? お前らはちゃんと透き通ってきただろ!?」と煽る。立て続けに「この番組ってそもそも何を目指してるんだっけ? 俺たちの行きたいところってどこなんだっけ?」と続け、番組でたびたび都築が口にする「“肉体からの脱却、魂の最適化”」というワードが飛び出す。客席が沸いたことに気を良くした都築は「生で聞ける機会はそんなにねえからな」とどこか満足げで、同じワードを繰り返していた。

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