現役女性アナウンサー、なぜ恋愛番組に参加? 瀧山あかねが語る“恋愛バトル”の裏側
2月19日に放送開始した、“ラブ&バトル”を繰り広げる恋愛リアリティショー『ラブパワーキングダム~恋愛強者選挙~』(以下:ラブキン/ABEMA)。参加するのは、日本で“爆モテ”人生を謳歌する男女16名。彼らがトルコを舞台に、ハイクラスな恋の駆け引きを魅せ、メンバー同士の投票を通してモテの頂点を決めるというのが、本番組の趣旨である。
そんな『ラブキン』に出演しているのが、ABEMAアナウンサーを務める瀧山あかね。現役アナウンサーが自局の恋愛リアリティショーに参加する衝撃は言わずもがなで、何事においても自由度の高いABEMAならではの試みだ。とはいえ本人は旅の初日から「恥じらいやプライドは全部捨てなきゃ」と、番組のシステムに対する熾烈さをひどく痛感したとのこと。
今回は、番組出演を経て感じたことから、自身のモテテクニック、プライベートで好きになる異性のタイプ、さらには年齢に伴う恋愛観の変化まで、ラブに関わるあらゆる話題に答えてくれた。瀧山あかねにハマりたい読者は、まずこの記事を読んでほしい。(一条皓太)
私のなかで、あざとさ=上目遣いやボディタッチではないんです
ーーまさか現役アナウンサーの方が、自局の恋愛リアリティショーに出演する時代がやって来るとは驚きですね……。
瀧山:ビックリですよね(笑)。私自身もよく『今日、好きになりました。』や『シャッフルアイランド』をはじめとする“恋愛リアリティーショー”はよく観ていて、いつか携わりたいと思っていたんです。とはいえアナウンサーの領域からだと、番組やイベントMCを務めるのが限界じゃないですか。
ーー瀧山さんご自身は少しも迷うことはなく、出演を決められたのでしょうか?
瀧山:あまり迷いませんでした。なぜなら社員として、ABEMAが恋愛番組制作にどれだけ注力しているのかを内側から知っているので。しかも今回は新番組。そこに参加できるのは自分にとってプラスなことも多いのかなと。。上司も前向きに後押しをしてくれて、旅に参加することはもちろん、その後のお仕事の幅もすごく広がるだろうと、頼もしい言葉をいただきました。
ーー参加が決まった当時、西澤由夏さんを含む同僚アナウンサーからはどんな反応が?
瀧山:実は、トルコ出発前はまだ公言NGで。今回は2週間の海外ロケだったので「こんな長期間の出張って、“シャッフルアイランド”でしょ?」なんて言われましたね(笑)。周囲に言えないもどかしさもありました。。
ーー初回オンエアを前にした先行映像では「あざとさは恋愛において必須」とお話していました。具体的なテクニックなどはあるのでしょうか。
瀧山:旅のなかで意識していたのは、相手から見て自然体で、かつキュンとするポイントを作ること。目を見て会話するのは当たり前。そこから先は、一緒に居て楽しいと感じてもらったり、周囲から見ていつも幸せそうな子だなって思ってもらったりすることですね。
ーーよくある“あざと女子”とは少しポイントが異なりますね。
瀧山:私のなかで、あざとさ=上目遣いやボディタッチではないんです。なんとなく、時代的に求められているものも違うのかなと。
ーーなるほど。ここからは旅に参加しての振り返りをさせてください。第1話から早くも脱落者が出てしまいましたが、瀧山さんは現場にいて、どんなことを考えていたのでしょう。
瀧山:「あ、この旅は想像以上に過酷になるな」と。もう、瞬時に理解させられました。あれほどすぐに“モテVOTE”が行なわれるのも、なんなら結果次第では普通に帰国させられるのにも言葉が出なくて。それまでも本気で臨むつもりでしたが、これはもう振り切って、恥じらいやプライドは全部捨てなきゃならないと、改めて思い直させられました。
ーー第1話での“1stモテVOTE”では、4位という結果になりました。
瀧山:正直に言うと、想像していたよりも低い順位でした。だから、すぐに作戦を変えることにして。
ーー具体的には?
瀧山:あの段階では、全員にとって“かわいい女の子”であることが正解だなと考えたんです。後々、ひとりずつ“オトす”ことが必要になりそうだとも思いつつ、直前までのクルーズパーティではアプローチしてくれた男の子数人としか喋れなくて、その子たちの票しか獲得できなかったんですよ。それがあまり効率的じゃなかったなって。
ーーつまりは、頭脳戦だと。
瀧山:その通りです。女の子のあいだでも「これがこうだから、この子は投票で残るよね」なんて話していたし、自分が獲得できそうな票数も計算していました。そこで“スカす”のがいちばんよくないなって気づいたんです。
そもそも日常生活であれば、出会う人全員にモテる必要もないので、ときには興味ない素振りをすることもあると思うものの、今回のバトルは結果を残すために全員から好感を持たれないといけない。その上で、スカすのはいちばんの悪手なんですよね。
ーーとはいえ、戦略的に票数を稼ぐことは、ある意味で多くの男子を騙すことにつながりますよね。想像ですが、かなりの罪悪感に苛まれそうです。
瀧山:男の子たちに対しては「ゲームだから、ごめんね」とも思っていました。視聴者の方も今回の私の姿を観たら、“とんでもない女”だと思われるかもしれないなと…(笑)。ただ、参加したからにはやるしかないので、気持ちを切り替えました。