バイオの30年は、泣けるぜ……「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」メディア内覧会レポート

2026年10月30日から12月24日まで、渋谷BEAMギャラリーにて「THE WORLD OF BIOHAZARD 30周年展」が開催されている。
こちらはカプコンの人気ホラーゲーム『バイオハザード』シリーズの回顧展。30年を迎えた同シリーズの足跡を追うことができる、ファン垂涎のイベントになっていた。

狩野英孝も思わずうるっとくる、30年分のバイオ愛
メディア内覧会に先立ち、発表会が催された。登壇したのは、お笑い芸人の狩野英孝氏、声優の森川智之氏、株式会社カプコン 『バイオハザード』シリーズプロデューサー 川田将央氏。
まずはワイングラスを片手に3人で乾杯。
ドミトレスク夫人の巨大ワイングラスを持ち、狩野氏が「これ持ってるだけで鍛えられますよ!」とひとボケをかました。
また、展覧会の途中に据えられているドミトレスク夫人のスタチューについて、川田氏が「今回は会場の制限もあり、立っている姿を再現するのは難しかったのですが、座っている姿でも2メートルほどの大きさがあるんですよ」と存在感について語った。

展示会のエリア「対峙する者たちの記憶」に話が進み、このエリアについて狩野氏は「あえて下を向いて進んだ」と語る。
「じっくり見ているとうるっときてしまうと思うんです。キャラクターと一緒に旅をしてきたわけですから。お互いに目を見つめ合って、何を思うのか……なんてことを、キャラひとりひとりとやっていたら、5時間くらいかかってしまいますからね。あとでプライベートでゆっくり見ます」と熱いバイオ愛を口にした。
お次は『バイオハザード レクイエム』のヴィランであるビクター・ギデオンが被っていたヘッドギアが登場。サビ感や傷のあるギデオンのヘッドギアを3人がじっくりと眺めていた。
ここでも川田氏が「後ほど狩野さんが被ってくれるんですよね」と振り「台本にないですよ!?」と狩野氏が慌てるというジョークが挟まれ、会場を沸かした。

そしてグッズショップも紹介。
リッカーのスリッパや、初代『バイオハザード』の見返りゾンビぬいぐるみ、ゾンビ犬ぬいぐるみ、トートバッグなどをチェックした。グッズショップについては内覧会のレポートでもじっくりお伝えしよう。
最後にファンに向けてそれぞれメッセージを送った。
狩野氏は「僕は普段から『バイオハザード』をゲーム実況でプレイさせていただいています。気持ちとしては、ゲームの攻略をお届けしようと思っているのですが、ついつい悲鳴や絶叫をお届けする形になってしまっています(笑)。

それでも、『バイオハザード』はとにかく楽しんでプレイしています。自分なりにいろいろと考察しながら遊んでいますし、『バイオハザード』といえば、どこにアイテムが落ちているのかを探索するのも醍醐味ですよね。
今回の30周年記念展についても、実はいろいろな仕掛けがあるんです。皆さんも、見どころや感動を取りこぼすことのないように、ぜひ会場を巡ってみてください」と話した。
森川氏は「本当に短い時間でしたけれども、もっともっと時間があれば、ずっといたいと思えるくらい楽しめる展示会になっています。ぜひ世界中から集まっていただいて、楽しんでいただければと思います。絶対に、泣けるぜ」と自身が演じるレオンの名言を引用して締めくくった。
最後に川田氏が「今回、このような機会を通じて、素晴らしい展示物と企画を実現できたと思っています。お二人にもご紹介いただいたとおり、展示物そのものも非常に面白いのですが、さらに細かな隠し要素もあります。何度来ても楽しめるような要素も用意していますので、ぜひお時間のあるときにお立ち寄りいただけるとうれしいです。
『バイオハザード』30年の魅力がぎゅっと詰まった展示会になっていると思います。よろしくお願いいたします」と締めくくり、発表会は終了となった。
タイラントからドミトレスク夫人まで、恐怖を間近で体感
それではいよいよ内覧会。
最初のエリア「恐怖の系譜」では、歴代タイトルをパネルで振り返ることができた。ナンバリング以外にも『バイオハザード リベレーションズ』など、シリーズの歴史を語るうえで重要な作品も入っていたのが嬉しい。
また、それぞれのタイトルに事件名が刻まれ、ソフトパッケージも並んでいるのが面白い。初代PlayStationから始まり、さまざまなハードで展開したバイオの歴史を一望できるエリアだった。

続いて「THE WORLD OF BIOHAZARD シアター」へ。
巨大な三面ディスプレイで、バイオハザードの30年を振り返る動画を楽しめた。本編映像は撮影禁止だったので、ぜひともその目で確かめてほしい。

続いて「恐怖のエビデンス」というコーナーへ。ここにはシリーズに登場するユニークなクリーチャーや小道具が展示されていた。
まず目に入ったのが、日本の芸術家集団「LOM BABY」による「t-ウィルス」の展示だ。禍々しく光る水色の液体が厳重なケースに包まれており、これっぽちの物質が作中世界に大混乱を巻き起こしたのかと思うと、なかなか感慨深いものがある。

また、『バイオハザード CODE:Veronica』に登場したすべての始まりである「始祖花」や、ラクーンシティの地図、「かゆい うま」でお馴染みの飼育係の日記など、ゲームの世界を忠実に再現した展示物が集い、非常に楽しく見て回ることができた。

タイラントのコーナーでは、存在感のあるスタチューが来場者を睨んでいる。その横にはネメシスの模型や、シリーズに登場したさまざまなタイラントの資料もあり、時間をかけて眺めたくなった。

その奥には、何も展示されていない不穏な廊下が……いや、一瞬気づかなかったが、少し目線を上げると……そこには2002年の映画『バイオハザード』に登場したレーザートラップが! この演出はとてもニクい!
触ってもサイコロステーキにはならないだろうが、これも展示物のひとつなので、うっかり触れないように気をつけよう。

レーザートラップを回避した先にいたのは、シリーズ最恐の悪役ウェスカーだ。主人公たちよりも先にワンコーナー貰うとは、なかなかふてぶてしい男だ。
さまざまなタイトルに登場したウェスカーの資料もあり、こちらもゆっくり見ておきたいところだ。

そしていよいよご登場となるのが、等身大のドミトレスク夫人のスタチューだ。
足を組んで優雅にワインと煙管を愉しんでいる姿は、部屋を圧迫するほどの存在感があった。写真だと伝わりにくいが、この状態でも部屋中を見下ろすほどの巨躯である。

その反対側には、『バイオハザード7』に登場したジャック・ベイカーが壁をスコップで叩き割りながら現れるシーンが再現されているコーナーがあった。ここは一緒に写真撮影が可能なので、来場した際はぜひとも彼とファミリーになった気分で並んで一枚撮ってほしい。

レオンたちとの再会、そして自分もゾンビに?
続いてのエリアは「対峙する者たちの記憶」。バイオテロやクリーチャーに立ち向かう主人公たちの軌跡を追いかけていく。しかし、ヒーロー・ヒロインよりも病原体やヴィランやクリーチャーが先に来るあたりがなんともバイオらしい構成だ。

印象的なのが『バイオハザード レクイエム』のレオンとグレースのスタチューだ。
倒壊した警察署の前で佇むレオンと、The Girlの手が近づいていることに気付いていないグレース……どちらもゲーム内のイメージを完璧に再現しており、これまた目に焼き付けておきたいビジュアルだ。
本展覧会ではこれでもかというほどスタチューが用意されており、ファンならずとも造形に関心がある人ならば行っておきたいほどリッチな催しとなっている。


最後にあったのが「アンブレラ検疫所」。こちらではウィルス感染検査と称して、写真を一枚撮られ、ゾンビになった風の画像加工をされるというちょっと面白い仕掛けが楽しめる。
筆者も体験してみた。当日の体調はすこぶる良かったはずだが、まぶたが垂れ落ち、血痕が付き、肉が削げ、口もぼろぼろになってしまった。SNSのアイコンにしてみたら良いかもしれない。

ゾンビ犬の赤べこにコラボクレープ、最後までバイオ尽くし
最後はグッズショップだ。タイプライター使用時のBGMが静かに流れ、ゆっくりとグッズを選ぶことができる。
狩野氏が紹介していたリッカーのスリッパをはじめ、ユニークなグッズが勢揃いだ。
特に筆者が欲しかったのは、赤べこ型ゾンビ犬。首がぷらぷらと揺れるわけだが、民芸品とゲームのコラボとは、なかなか粋なアイデアである。


加えて、会場ではコラボレーション自販機も設置されるとのこと。外観はまだ見られなかったが、一足先に缶をいただいた。こちらはグレースの缶。中身はレモンスカッシュだ。ほどよく効いた炭酸が、歩き疲れた足にちょうど良い。

そして、同ビルの一階にあるディッパーダンにてコラボレーションクレープやドリンクも販売。
クレープ3種類とドリンク3種類の計6種類の中から、「クレアのストロベリーショコラ」をいただいた。
濃厚なチョコレートのなかに苺の甘みが感じられる美味しいスイーツだ。

『バイオハザード』の歴史を感じながら、コラボ缶にクレープと、何から何までバイオ尽くしなイベントだった。
細かいネタも面白く、グッズのセンスもサイコーで、長年のファンである筆者はもう一度や二度はお邪魔したいと思えるほどの完成度である。





















