待望のスマートリング『Galaxy Ring』が日本上陸 お手頃価格のスマートウォッチも
Samsungの新製品お披露目イベント『Galaxy Unpacked 2025』で最新情報が発表された。本記事ではスマートリングの『Galaxy Ring』と、低価格なスマートウォッチ『Galaxy Fit3』について紹介する。
Android向けの最先端スマートリング
まずは『Galaxy Ring』から見ていこう。指に装着して健康状態を測定するスマートリングの一種で、日本に先駆けて米国などではすでに販売がされていた。今回のイベントにて、待望の日本販売が発表されたかたちだ。
発売日は2025年2月14日。Samsungオンラインショップでの価格は、6万3690円。他にもAmazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどで販売予定だ。ただし、iOSでは利用することができない。『Galaxy Ring』はGalaxy端末あるいはAndroid端末とのみ連携できるため、くれぐれも注意して欲しい。
実際に指輪として装着してみたが、非常に美しい。こんなに小さなガジェットなのに、睡眠トラッキングや心拍数モニタリング、歩数、ワークアウト測定など、高性能なアクティビティトラッカーとして利用できる。
多くのスマートリングと同様、指輪の内側からはセンサー類が視認できる。スマートリングは内側部分のセンサーで血管や皮膚温度を読み取り、加速度センサーなどと総合して装着者のステータスを測定する仕組みだ。
この手のスマートリングには、『Oura Ring』や『Amazfit Helio Ring』、『SOXAI RING 1』などの先例がある。今回の『Galaxy Ring』もジャンルは同じだが、Galaxyならではの機能に注目が集まっている。
例えばGalaxy端末と連携すれば、ダブルピンチ機能(指先のジェスチャーでスマホを操作できる)や、『Galaxy Ring』のリモート追跡などが利用できる。さらにGalaxy Watchシリーズを併用すればトラッキングの精度がアップし、よりバッテリーを長持ちさせることも可能だ。ソフトウェア面ではGalaxy AIによる高度なデジタルウェルネスも提供される。
『Galaxy Ring』は、チタニウムゴールド、チタニウムシルバー、チタニウムブラックの3カラーで展開される。バッテリーライフは最大7日で、防水性能もIP68と非常に高い。やや凹んだデザインも特徴のひとつだろう。
バッテリーケースにも特徴があり、宝石箱を思わせるクリア素材を採用している。リングの充電中もラグジュアリーな見た目を楽しめるだろう。
サイズは5〜15で展開される。日本で使われる◯号などの号数表記とはことなるため、購入時はサイジングキットを取り寄せてから実機を購入する流れとなる。実際の購入の流れは店舗によって異なるため確認してほしいが、まずはサイジングキットの入手をオススメする。
『Galaxy Ring』の登場で、Galaxyを使っているユーザーにとって最高のスマートリングが登場したといえる。『Oura Ring』のようなサブスクプランもないため、価格の面でも強い。iOSユーザーが使えないのは残念だが、GalaxyおよびAndroidの利用者にとっては、スマートリングの筆頭候補になりそうだ。
アンダー1万円とは思えない、使いやすいデザインのスマートウォッチ
次はスマートウォッチ『Galaxy Fit3』をみていこう。こちらもついに日本での発売が決定した製品だ。既存のGalaxy Watchシリーズよりも手頃かつワークアウトを意識した立ち位置となっている。
発売日は2025年1月31日。Samsungオンラインショップでの価格は9900円。Amazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラでも取り扱う予定。
手頃な価格設定のおかげでスマートウォッチデビューにもちょうど良いモデルだが、意外にも操作性は快適。ディスプレイサイズは1.6インチとかなり大きめで、有機ELのおかげでタッチ操作や視認性も良好だ。
側面には物理ボタンがひとつ。ケースはサンドブラスト仕上げのアルミニウムで、厚みは9.9mm、重さは36.8g。チープな印象もなく、この見た目で1万円以下というのは驚きだ。
心拍や睡眠のトラッキングはもちろん、ワークアウトについては100以上のトラッキングに対応。一般的な主要6種のワークアウトについては自動検出で測定が始まるため、ジョギング前にログを取り忘れる心配もない。バッテリーライフは最大13日。
細かい点だが、付属のバンドは内側に巻き込むタイプになっている。付け外しにやや手間取るが、余った部分が邪魔にならないのはありがたい。このあたりの使いやすさからは、アクティビティトラッカーらしい性格が読み取れる。
「Galaxy Fit」シリーズの日本展開は、なんと2020年以来になるとのこと。お手頃価格で手にできるGalaxyのスマートウォッチということで、Galaxyエコシステムの取っ掛かりとしても良さげだ。
近年のGalaxyシリーズはAIにかなり注力しているが、その成果や連携をエコシステム内に統合しようとする動きが見られる。例えばスマートウォッチやスマートリングで測定したデータをGalaxy端末と共有し、端末側はAIで解析する。ユーザーは解析結果に基づいた習慣を実施し、その成果をまたデバイスが読み取る。まさしく循環の強みであり、デバイスをブランドで揃える意義がますます強まることになるだろう。