連載:エンタメとテクノロジーの隙間から(第五十回)

カチカチ座席から腰と首を死守せよ! 長距離通勤を快適に乗り切る高コスパ便利グッズ3選

 リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。

 第50回は、11月よりテック編集部に在籍している栃木県・宇都宮市在住の山本がお送りします。新参者がキリ番(死語)を踏んでしまって恐縮ですが、今後とも本連載ひいてはリアルサウンドテック編集部をよろしくお願いします! 

 自宅から編集部まで片道約3時間。JR湘南新宿ラインを利用すれば乗換なし、とはいえ……。理外の長距離通勤を続けている自分にとって在来線の座席という過酷な環境から、いかに“身体と精神を守り抜くか”を考えることは急務でした。

 そこで今回は、長距離通勤を快適に乗り切るために愛用中の便利グッズを3点ご紹介します! 

旅寝工房「[腰専用]携帯エアークッションFitHug」

 ゲーマーやデスクワーカーにとって、命のつぎに大切なものは“腰”。しかし電車の座席は腰周辺がスッカスカ。椎間板を刈り取る形状をしていると言っても過言ではありません。

 旅寝工房の「[腰専用]携帯エアークッションFitHug」は、そんな腰回りにフィットしてハグするように包みこんでくれる腰枕。内蔵式のポンプをプッシュすることでふんわり膨らみ、あとは座席にポンと置くだけで、腰に優しい姿勢をサポートしてくれます。

 気に入っているポイントは、携帯性の高さ&展開のしやすさ。空気を抜けば縦15×横12×厚さ5.5cm程度に収まり、ポンプを連打すればわずか30秒程度で使用可能に。車内に「シュコシュコ」と真夏のプールサイドで聞こえてきそうな音が響き渡るのが玉にキズですが……そこはほら、慣れですよ慣れ!

 空気圧の調整が自在なので、さまざまな形状のイス、あるいは体型にフィットする可能性を秘めているという点においても、多くの人におすすめできる逸品だと思っています。

サンワダイレクト「トラベルスマホホルダー」

 本商品は、在来線のグリーン車や新幹線などの、折りたたみテーブルが利用可能な座席にて真価を発揮するアイテム。

 アーム部の一端にスマホをガッチリとホールドさせてから、もう一端に用意されているクランプで折りたたみテーブルを挟み込めば、ノーハンドかつ首に負担のかからない楽な姿勢でスマホ画面を眺めることが可能となります。

 強力なスプリングによって挟み込む構造なのでスマホがポロリする心配はまずありませんし、アーム部のジョイントもロックが強固なため電車の揺れ程度ではびくともしません。強固すぎるゆえにアームの展開・調整時は「バキバキ」とそれなりに派手な音が鳴る点はご愛嬌。

 惜しむらくは自分がグリーン車を利用する状況というのが、“移動中にPC作業をしたいとき”か、もしくは“ハチャメチャに眠いとき”に限定されているばっかりに、こんなもんを悠長に使っている余裕がないことです。

 コンパクトに畳めるので常に携行してはいるのですが、活躍の機会が少ないのは悲しい……。

無印良品「二重編みフィットするネッククッション」

 長距離移動時の便利グッズと聞いて、これを真っ先に思い浮かべる方も多いであろうネックピロー。さまざまな製品が販売されていますが、自分はマイクロビーズタイプを愛用中です。

 “座って寝る”という破滅的な行為に挑むにあたって、ネックピローがあるとないとでは大違い。寝ているあいだにあらぬ方向に向いたまま硬直した首を、もとに戻す際の激痛は耐え難いものですが、これさえあれば常に首が安定! 隣席の乗客に首をもたれかけてしまい、ご迷惑をかけることもなくなります。

 しかも無印良品による本商品は、クッションカバーが取り外せて洗濯可能。また首元のベルトが細めなので、喉周辺を圧迫しづらいつくりになっているのもうれしいポイントです。

 逆にイマイチな点を挙げるとすれば、ビーズクッションのわりに意外と柔軟性がないことと、めちゃくちゃかさばること(商品特性上しかたのないことではありますが)。首の負担を思えば欠かせないアイテムですが、荷物が多い日は泣く泣く自宅に置いていかざるを得なくなることもしばしば。

 カバー素材の肌触りのよさは魅力ですが、そうは言っても蒸れるものは蒸れるので、だったらいっそ通気性は期待できずとも携行性に優れるエアークッションタイプに乗り換えようかしらと思案中。……もとい、一刻も早く編集部に通いやすい物件を見つけようと思っています!

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