4cmの段差もひとっ飛びの全自動ロボット掃除機 インテリアに馴染むデザインの『Roborock Qrevo Curv』がすごかった
ロボット掃除機の開発で知られるRoborockから、最新の全自動ロボット掃除機『Roborock Qrevo Curv(ロボロック キューレボ カーブ)」が発表された。希望小売価格は税込み24万1780円で、発売日は2024年12月16日。全国のヤマダデンキ(一部店舗のぞく)およびヤマダウェブコムにて発売予定だ。
餅のような曲線型の充電ドックが特徴的だが、本機はこれまでのロボット掃除機が諦めていた、とある動きを可能とした。それが「段差の乗り越え」だ。
段差の先にある部屋も掃除可能に
こちらが『Roborock Qrevo Curv』の本体。白いデザインは清潔感があり、薄型ボディを活かしてソファや棚の下にも潜り込める。
本機最大の特徴が、最大4cmまでの二層の段差(一層の段差は最大3cmまで)の乗り越えだ。従来のロボット掃除機は引き戸の段差などを乗り越えることができず、いわば段差が結界のようにロボット掃除機の行動範囲を制限していた
実際に段差を乗り越える様子を見てみよう。『Roborock Qrevo Curv』は段差を認識すると、手前で停止する。
停止してから、勢いをつけて段差にアタック! 段差に接触する前輪パーツは斜め形状になっており、本体を段差の上に乗り上げるような動きを可能としている。
乗り上げた状態で後輪が段差まで迫ると、後輪を引き上げることで段差をクリアする、という流れだ。段差から降りる際も問題なく、引き戸やドアといった室内の段差も乗り越えてくれるだろう。
フラッグシップらしい最先端機能が盛り沢山
『Roborock Qrevo Curv』の吸引力は、Roborock史上最高数値となる1万8500Pa。極めてパワフルな吸引が可能で、カーペット上の毛の除去率は99.5%を達成している。
また、新開発の「デュアル毛がらみ防止ブラシ」により、ブラシへの毛の絡まり除去率は100%を達成。ブラシ先に絡んだ毛のお手入れは掃除機の宿命でもあったが、本機はいかに毛を絡ませないかに全力を出している。
水拭きも強力で、毎分200回の高速回転モップを搭載。カーペットを掃除する際は自動でリフトアップしてくれる。
ゴミをかきだすサイドブラシは、部屋の隅を検知して自動で伸縮。ホコリは隅にこそ溜まりやすい性質があるため、伸縮するサイドブラシは業界でも標準装備となってきた。
ゴミ集めもモップ掃除も、ドックにお任せ
『Roborock Qrevo Curv』は、ドックも賢い。ゴミの集塵、モップの洗浄、および乾燥まで、すべて全自動でやってくれるのだ。まさにオールインワン。
ドックの奥側には、掃除機が吸い込んだゴミを集塵するための紙パックを内蔵。この紙パックは60日分のゴミをまとめることが可能で、ゴミ捨てのを2ヶ月に一度にまで削減してくれる。紙パックゆえ、捨てる際にホコリが舞う心配をしなくて良いのも利点。
手前にはモップを洗浄するための水タンク(清水タンクと汚水タンク)が内蔵されている。掃除を終えたモップは最高75度のお湯で自動洗浄され、さらに洗浄後のモップは熱風で乾燥してくれる。人間がやることは、水タンクの補充と排水くらいで、あとは放って置くだけで床をピカピカにしてくれるというわけだ。
ドックのデザインも非常に美しく、どこか未来的なインテリアを思わせる。ロボット掃除機といえば角張った家電めいたデザインといった印象があったが、本機はそこをあえて外してきている。「このデザインならリビングに置いてもいいかも」と思う人も多いのでは?
可愛いのに、賢いロボット掃除機
RoborockのAPACマーケティング責任者であるダン・チャム氏は発表会にて、「Roborockは、日本で20製品以上を発売してきました。グローバルでは170カ国で展開しており、今年上半期は前年比売上で30.8%の増加を達成し、世界でナンバーワンのポジションを獲得できました」と述べた。
また、収納や掃除インフルエンサーのおさよさんも登壇され、Roborock製品の実体験を語った。自身も2年ほどRoborock製品を愛用しており、カメラの認識精度や衝突回避能力の高さは強く信頼しているとのこと。「Roborock Qrevo Curvはとにかくデザインも可愛い、毎日撫でてあげたくなる」と、新製品にも期待を寄せていた。
最大4cmの段差の乗り越えと、ロボット掃除機らしからぬ柔らかな美観を備えた『Roborock Qrevo Curv』。エンジニアリングとデザインが融合した本機は、ロボット掃除機を次のステージに牽引する存在となりそうだ。