横浜流星、久々の恋愛ドラマ出演での変化「今は引き出す側に」 『わかっていても』イベントレポート

 また、サプライズゲストとして登場した佐野は、そんな美羽を密かに想う生島琉希役を務めた。横浜と佐野は『虹色デイズ』『インフォーマ』に続いて3度目の共演。佐野がマイクを持って話そうとすると、ジャケットが乱れていることに気づいた横浜がサッと直し、「優しいなお前は、本当に」と佐野が目を細める場面もあった。

 「自分は流星を気の許せる友人だと思っているんですけど、こんなにずっといっしょにいるのに、惚れ惚れする」と撮影時に再認識した横浜の魅力を熱弁。また、韓国で人気を博したドラマの日本版に出演するにあたって、多少のプレッシャーを感じたとも。

中川龍太郎

 その不安を払拭したのが、監督とともにディスカッションを重ねて作品を作り上げた横浜の存在感だったようだ。「顔を見ると安心する」「現場でもお互いの話もできたし、流星の仕事をしている姿を見て、勉強になる部分もあった」と話した佐野。それは南も同じようで「みなさんに頼っていました」と笑顔をのぞかせていた。

 対して横浜も佐野には「玲於も忙しくて時間がない中、この役を引き受けてくれて感謝していますね。心強かったです」と、良好な関係であることを伺わせた。南についても「台本を読んで美羽そのものだなと思っていました。繊細で儚くて、でも芯があって。すごく素敵だなと思うし……ちょっとゲラ(笑い上戸)だよね」と、すっかり心の扉を開けることができたようだ。

 また、人を沼らせる沼男も呼び名を持つ漣というキャラクターについて「彼は永遠なんてないって生きていて、そのことによってちょっと諦めてたりとかするんですね。自分も永遠なんてないと思っていて、明日死んでもいいと思って生きています。諦めはないですね。後悔はないって感じです」とシンクロするポイントもあると語る。すると、佐野も「流星の言ってることにめちゃくちゃ大共感!」と盛り上がる。

 横浜は格闘技、佐野はダンス、そして漣はアートと、他のことが頭に入らないくらい没頭した経験がある者同士通じ合うものがあるようだ。すると横浜は「女性目線ではどうなの?」と南に話を振ったり、「龍太郎は大丈夫ですか?」と笑いを誘いつつ話題を膨らませて場を盛り上げていく。演技面のみならず、トークの場でも仲間の魅力を引き出す側になっている頼もしさを見せていた。

 いくらでも話せそうな4人だが、プログラムは主題歌を歌うシンガーソングライターのiriを招いてショータイムへ。「みなさんの気持ちに寄り添えたら」と、イベントのために特別に生歌を披露。しばし、うっとりするような美声に酔いしれた。

 その後、フォトセッション中にはドラマのキーアイテムとなっている青い蝶が舞い降りてくる演出も。横浜は、さすがの反射神経で目の前に振ってきた蝶をキャッチ。すると、さりげなく佐野にも取ってあげるという、漣にも負けない沼男っぷりも披露していた。

佐野玲於

 最後に「原作をリスペクトして、再構築をして、日本版の『わかっていても』になりました。原作ファンの方々も、そうでない方々にも楽しんでいただけると思います。30分全8話でとても見やすいと思うし、それぞれの形の“わかっていても“があるので共感できると思います」とのメッセージで締めた横浜。監督、共演者の心を開き、愛される横浜流星。この作品でさらに沼ってしまうと“わかっていても“、観ない選択肢はなさそうだ。

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