桐谷健太から熱烈オファー? 沖田臥竜&藤井道人が明かす“異例づくし”な『インフォーマ』新シーズンの制作秘話
座長・桐谷健太は「影のプロデューサーといってもいいくらい」
――ものすごい勢いで本が書き上げられるなか、撮影に向けた動きはどうだったのでしょうか?
藤井:なんなら健太さんを筆頭にキャストのみなさんが、もう僕ら以上にアツかったというか、熱気がすごかったですね(笑)。健太さんは『インフォーマ』が初主演ドラマでもあったので、この作品に対する座長としての熱がすごくて。健太さんと玲於(佐野玲於)とのバディとしてのパッションもすごく感じられましたし、そこに新しい沖田さんの本が乗っかったら「どういう風になっていくんだろう」とワクワクしました。今回は前作でセカンド監督だった(逢坂)元がチーフ監督をしてくれて、僕がプロデュースに入ったんですが、比較的スムーズに座組みが出来上がっていった印象ですね。
――今作では二宮さんが、桐谷さんからの熱烈オファーで出演されることになったとお聞きしました。
沖田:自分らは自分らで「これができたら面白くないですか」というのがあって。そのなかのひとつが、森田剛さんと二宮さんの対峙だったんです。これが実現できたら新シーズンをやる意味もあるし。で、藤井さん自ら交渉に乗り出してくれて。スケジュール関係で難しい局面がいくつもありましたね。 役柄を変えてでも出られへんか、とかね。
藤井:ニノさんに関しては、僕が健太さんから電話番号を聞いて。「はじめまして、監督の藤井道人です」みたいな(笑)。ニノさんもちょうどまだマネージャーさんがいない状態だったんで、スケジュールの話を監督と俳優が直接やるっていう、なかなかない展開でした。途中からニノさん側もマネージャーさんが見つかったんでってなって。どんどん調整ごとが進んでいきました。結果、すごくいい役回りを演じてくださることになってよかったですね。
――二宮さんがインタビューで「桐谷さんじゃなかったら出演していなかった」とも仰っていました。
藤井:本当に桐谷さんは、沖田さんが書かれた『インフォーマ』という世界を心から好きでいてくれて、最大のリスペクトがある感じが伝わってくるんですよね。前作が終わった瞬間「次はどうします?」と言っていて(笑)。影のプロデューサーといってもいいくらい。でも、原作者の沖田さんもタイの撮影現場まで行ってくださってアンダーグラウンド関連の監修もやってくださったので、もう僕としてはこのチームだから安心して届けられたのかなと思っています。
沖田:現場が大変っていうのは、まあどこも大変じゃないですか。でも、1番大変なのって仕事を“作る”ところだと思うんですよ。特に今回は俳優部の方々も「出たい」って言ってくれるような熱量の高い方々ばかりだったんで。藤井さんがセットアップまでが整えてくれれば、もうあとは……っていうね。でもやっぱり2人でおらんかったらできへんかった、それは強く感じますよね。