偏差値29から早稲田卒→テレビAD→YouTuberへ…4年の休止を経て再挑戦するクリエイターの道
2024年11月1日、コンビYouTuberのポケットウィズが、4年ぶりに活動を再開した。ポケットウィズとは、おにさんと石丸からなるコンビYouTuberだ。ポケットウィズは2016年にYouTubeチャンネルを始動し、2024年11月現在、登録者数は48万人となっている。以前はさとん。というメンバーを含めトリオで活動していたが、2020年1月に卒業を報告。以降はコンビで活動をしていた。
チャンネルでは、「もしもオタクが〇〇だったら」「もしも隠キャ高校生が〇〇だったら」という“もしもドッキリシリーズ”の企画が人気を集め、登録者数も50万人を突破し勢いを増していたが、2020年9月に活動休止を報告した。
突然の報告ではあったが、「必ず帰ってまいります」と再開を見越しての休止宣言だったようだ。当時のYouTubeについては「芸能人が参入して」「急上昇もそればっかり」と現状を語り、「5年後戦う準備できてるのかな」と、変わりつつあるYouTubeの流れを見た上での判断だと語った。そして「夢を見るなら100倍現実を見ろ」「凡才には凡才なりの戦い方がある」と、自身のクリエイターとしての立ち位置を俯瞰し、視聴者に休止の背景を語った。
おにさんは休止について、自身のnoteや、さまざまな人物の生き様を追う「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」などで詳細や心情を明かしている。YouTuberとなる前、おにさんは偏差値29から早稲田大学に合格。その後はフジテレビの制作会社に入社し、ADとしてテレビ業界を経験したという来歴を持つ。しかし「2年目からやりたかった局からガッツリ離されて」という出来事をきっかけに、2017年に制作会社を退社。当時は「テレビマンにはなれるけど番組は一生持てない」というテレビ業界の現実に直面したと振り返った。
(参考:ポケットウィズおに 4年間活動休止してみたhttps://note.com/oni0607/n/n8309e365c4ee)
また、TikTokやYouTubeといったプラットフォームで活躍している人がテレビに出演する姿を見て「文化の起点が大きく変わっている」とも感じたという。その後YouTubeチャンネルを開設し、登録者数は50万人を突破。「20代半ばで脱サラしてYouTuberやりますなんてイタいじゃないですか」と言いつつ、「愚痴を言いながら仕事をするのは嫌だ」という想いからスタートしたYouTuberの道だった。
YouTube活動は順調に見えたものの、実際は「金銭的にも時間的にもキャリア的にも整理できてないまま突っ走ってた」「バズり続けないと生きていけない」と、余裕があまりないなかでの活動だったという。