『モンハンワイルズ』オープンベータの注目点は? 新要素の出来が“シリーズ最高傑作”への道しるべに
カプコンは10月23日、2025年2月28日発売予定の「モンスターハンター」シリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』において、オープンベータテスト(以下、OBT)を開催すると発表した。スケジュールは、2024年10月29日12:00から31日11:59までと、同11月1日12:00から11月4日11:59までの2部制となっており、前半はPlayStation Plusに加入するPlayStation 5ユーザーのみに限定される。後半では、対応するプラットフォームすべてに門戸が開放され、クロスプレイも可能となる予定だ。
発表時から大きな注目を集め、シリーズとしても過去最大のプレイヤー数となることが予測される『モンスターハンターワイルズ』。本稿では、OBTにおけるメーカーの目論見を踏まえつつ、その注目点をまとめていく。
シリーズ約4年ぶりの最新作『モンスターハンターワイルズ』がまもなく発売に
『モンスターハンターワイルズ』は、カプコンが開発/発売を手掛ける人気アクションRPG「モンスターハンター」シリーズの最新作だ。プレイヤーはさまざまな生き物が暮らす自然豊かな世界で、1人のハンターとなり、モンスターの狩猟や討伐へと身を投じていく。
『モンスターハンターワイルズ』は、2023年12月8日に開催された世界最大級のゲーム表彰式典『The Game Awards 2023』のなかで、その存在が明かされた。ナンバリングとしては、2021年3月発売の『モンスターハンターライズ』に続く、約4年ぶりの最新作ということになる。同イベントにおいて、アナウンストレーラーの映像が初出しとなった際には、その世界観などから、シリーズ完全版と評される機会の多い『モンスターハンター:ワールド』の正統な後継作になるのではないか、と話題を集めた。
『モンスターハンターワイルズ』は、2025年2月28日発売予定。対応プラットフォームは、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となっている。
伝統となっているOBTの開催。その注目点は?
“2025年最初のビッグタイトル”として注目を集める『モンスターハンターワイルズ』。先月開催された『東京ゲームショウ2024』においては、試遊のための整理券があっという間に配布終了となったことも話題を呼んだ。そのような経緯を踏まえると、今回開催されるOBTには、かなりの数のプレイヤーが参加するとみられる。開発/発売元のカプコンにとっては、「動作の最終確認」「リリース後のサーバー負荷の試算」「ユーザーの反応のチェック」といった額面どおりの目的を果たすうえで、これ以上ない場となるのではないか。プレテストには「リリース時の新鮮さを損なう」などデメリットもあるが、そうした面をある程度犠牲にしたとしても、「盤石な態勢でローンチを迎えること」を重視した結果の判断であるとも言える。
カプコンは『モンスターハンター:ワールド』でもOBTを実施しているが、同作の成功によってシリーズがさらなる地位を獲得した背景を考えると、その発売前とは注目度に良い意味でのギャップがあると考えられる。くわえ、このテストでは、「PlayStation Plusに加入するPlayStation 4ユーザー」に参加者が限定されていた。今回もまた、前半のスケジュール(2024年10月29日12:00から、31日11:59まで)では、同様のPlayStation 5ユーザーを対象としているが、後半(同11月1日12:00から11月4日11:59まで)では、その他のプラットフォーム向けにも範囲が拡大される。単純に考えて規模が大きくなる後者では、前者における状況を活かすなどして、より充実した環境が準備されるはずだが、それでも想定を大きく上回る数のプレイヤーが参加する可能性は否めないと言える。
結果として、多くの話題作がプレテストやサービス開始直後に経験してきたように、ログイン待機の発生、さらにはサーバーのダウンといったトラブルに見舞われる可能性もなくはない。シリーズで伝統的に実施されてきたOBTであるだけに、しっかりと準備して臨んでいると信じたい気持ちはあるが、参加者の殺到と同等、またはそれ以上に、こうしたシナリオも想定される。私としては、プレイヤーが満足にプレイできること以上に、開発/発売元が想定した成果を得られる場となってほしい気持ちがある。このことが結果的に、『モンスターハンターワイルズ』の晴れの船出へとつながっていくはずだ。
また、クロスプレイやフィールドのシームレス化の快適性と安定性といったポイントにも着目したい。多くのユーザーが期待するこれらの新要素に大きな問題がなければ、『モンスターハンターワイルズ』は、『モンスターハンター:ワールド』の正統な後継作、さらにはシリーズ最高傑作となっていくに違いない。
おそらく本稿は、前半のスケジュールが中盤に差し掛かっているころに公開されるはずだ。はたしてその結果はいかに。メーカー、ユーザーの双方にとって、目論見どおり、期待どおりのお披露目の場となることを願いたい。
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