連載:エンタメとテクノロジーの隙間から(第四十二回)

31歳のライターが、突如“原付のある生活”を始めた理由

 リアルサウンドテック編集部による連載「エンタメとテクノロジーの隙間から」。ガジェットやテクノロジー、ゲームにYouTubeやTikTokまで、ありとあらゆる「エンタメ×テクノロジー」に囲まれて過ごす編集部のスタッフが、リレー形式で毎週その身に起こったことや最近見て・試してよかったモノ・コトについて気軽に記していく。第42回は、南極船『宗谷』を見て大興奮したはるまきもえがお届けします。お台場で無料開放をしているので、興味がある方はぜひ見に行ってみてください。

 そんな私ですが、今年の8月に初めて原付を買いました。今回はなぜ買ったのか、乗ってみて何を感じたのか少し紹介していきたいと思います。私はバイクどころか免許を必要とする乗り物を買うのも初めての完全初心者なので、優しい目で読んでいただけると幸いです。

私が原付を買った理由

 原付を買うに至った理由はいくつかあるのですが、最初のきっかけは「何か新しいことを始めたい」「免許があるのにもったいない」という2つの思いからです。とくに後者の理由なのですが、現状私の運転免許証は完全にただの身分証明証(もちろんゴールド)と化していました。きっと同じように感じている人は多いのではないでしょうか?

 ではなぜ車でもなく、バイクでもなく、原付だったのか。ひと言でまとめると“ちょうどよかった”からです。まずひとつ目の理由は、現状の住環境を変えなくていいこと。大型バイクになると駐車場が必須になるのですが、原付ならアパートの駐輪場に停めて置けるので、環境面で変えなければいけないことは何もありませんでした。

 2つ目は、かっ飛ばしたいわけではなかったこと。大型バイクで爆走するのは正直怖かったので、私には原付くらいのスピード感がちょうどよかったのです。車並みのスピードはないものの、公共交通機関では行きづらいところにいつでも気軽に足を伸ばせるようになったのは嬉しいポイントです。(公園や施設はもちろん、市役所なども微妙に行きづらかった)

 あとはなんといってもコスパが良すぎるからです。最初に購入代金を払えば、維持費はガソリン代と保険、メンテナンス代くらいです。ガソリンは0から満タンまで入れたとしても約700円程度、筆者が購入した「スーパーカブ50」の容量は4.3リットル。リッター約50キロほどなので、満タンだと200キロくらいなら走れることになります。それは、東京から富士山くらいまでは給油せずに行けてしまうということです。中古なので、そんなに上手くはいかないかもしれませんが……。

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