なぜ『TGC』はYouTuberの起用に踏み切ったのか 令和のトレンドを生むショーの“裏側”
お客さんがメディアを持つ時代に
ーーもはやどんな人でも自身のメディアとしてSNSを持っていることが、当たり前になりつつありますからね。
池田:そうなんですよね。YouTubeもTikTokも職種関係なくみんなアカウントを持つようになり、さらに来場者の方も発信する側でもあります。全員が自分のメディアを持つような時代にはなってきています。
ーーお客さんもメディアを持つ時代。これは昔にはなかった変化ですよね。
池田:TGCが誕生した2005年ごろはまだガラケー全盛期で、ショーで見た服をECサイトで購入するということをいち早く取り入れました。いまはスマホも普及されて情報格差はなくなりましたが、体験格差が注目されるようになりましたよね。そこでいうとTGCはトレンドのヒト・モノ・コトが集まる祭典なので、来場者の方には「TGCに行ったよ!」という一次情報取得者であることに価値を感じていただいているようです。
ーー昔のSNSに比べていまのYouTubeやTikTok、Instagramはメディア感が強いこともあり、最新の情報を取得していることにより付加価値が生まれているかもしれませんね。
池田:シンプルに「TGCに行ったよ!」と言いたくなると思っていただけるのは、嬉しいですね。
ーー今後、TGCはどのように展開していくのでしょうか?
池田:リアルはもちろんですが、その先のSNSでもTGCがど真ん中であり続けられるような、企画やコンテンツを用意していきたいですね。もともとTGCのテーマは開かれたファッションフェスティバルなので、誰でも使えるSNSを通してTGCに触れることができる、という面は大切にしていきたいです。これからも時代を投影した新しいTGCを届けるので、ぜひ楽しみにしてください。
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