高難易度アクションならではの爽快感と、グラフィックの“融合”による新鮮さ 『The First Berserker: Khazan』先行プレイレポート

『The First Berserker: Khazan』先行レポ

 ネクソンから2025年に発売予定のハードコアアクションRPG『The First Berserker: Khazan』の先行プレイ会が、9月某日に開催された。

 同社の代表作である『アラド戦記』より数百年前のアラド大陸を舞台に、ペル・ロス帝国の大将軍「カザン」の物語を描く作品だ。本稿では先行プレイでのインプレッションやゲームシステムなどについて紹介する。

※開発中のバージョンでのプレイおよび画像となります。

“ハードコアアクション”の名に恥じないシビアなアクション

 本作の主人公は、“裏切られた英雄”であるカザンだ。ストーリー冒頭では囚われの身となっており、すでに謀略によって陥れられた状態であることがわかる。ただ、冷静なのか諦めているのか、カザンに周囲へ危害を加えようとするそぶりはない。そんななかで雪山に流れが起き、カザンを護送していた軍は散り散りになり、カザンは解き放たれ……という形でスタートする。

 序盤はチュートリアルに沿って進むことになるが、その段階からある程度はガードとパリィを駆使しなければ体力的に厳しい状態に追い込まれることがあり、“ハードコアアクション”の看板に偽りはない。スキルやアイテムもフル活用しながら、目の前の敵を堅実に撃破していくことが重要だ。

 特に、雑魚敵相手では回避のみで対処できていたとしても、中型〜大型エネミーを相手取ると、パリィによってスタミナ消費を抑えて防御することがほぼ必須。序盤でレベルが低いことを鑑みてもスタミナ総量はシビアであり、プレイを進めるなかでパリィなどの技術は必然的に身についていくことになるだろう。一方で、地形を利用してスキルを使うことで戦いを有利に運ぶこともでき、知略を巡らせて乗り切れる局面も少なくないのでは、と感じさせた。

 キャラクターのビルド要素は装備のほかにステータスの割り振りがあり、少なくとも体験できる範囲では向上させたステータスを戻す方法はなく、ポイントが戻ってくることもない。プレイスタイルに合わせて、長所を伸ばすのか、短所をカバーするのかも考えつつ、まずは現在のステージをクリアするために必要な能力を伸ばすことが求められそうだ。

 先行プレイの範囲でプレイできたボスバトルは、率直に言って相当な難しさを感じた。筆者はパリィなどが求められるいわゆる高難易度ゲームの経験が豊富ではないこともあり、敵の攻撃タイミングに合わせてのボタン入力に手間取ったこともある。しかし、攻撃パターンの組み合わせを少しずつ覚えていき、何度も連続でパリィして隙を作り、少しずつダメージを与えていく流れはスムーズに会得できた。ボスのド派手なモーションごとに回避方法を模索し、回数を重ねるごとに優位に立っていくという経験は、ある種の爽快感を伴うものだった。

 パリィにパリィを重ねてボスを撃破したところで、今回の先行プレイ範囲は終了。最後には今後が気になるムービーも挿入されており、カザンがどのような運命を辿っていくのか、非常に気になるところだ。

 グラフィック面ではフォトリアルな背景とセルアニメ風のキャラクターグラフィックが融合しており、視覚的な新鮮さを提供してくれる。今後、カザンの装備が充実していけば、バトル中などんもより“映える”シチュエーションが生まれてくるのではないだろうか。

 『The First Berserker: Khazan』は2025年発売予定。9月26日から29日にかけて開催される『東京ゲームショウ2024』にも、一足先に体験できる試遊機が約40台されるとのこと。

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