ハロウィンを“楽しく・安全に”過ごせるイベントにーー『イマーシブ・フォート東京』の新たな挑戦
ここ数年、新型コロナウイルスの感染拡大による中断はありつつも、秋の恒例イベントとして日本でも定着しているハロウィン。一方で渋谷などの街では人流が多くなることや、路上で騒ぐ人たちのマナーに関する対策などが取られている。
それらを踏まえて安全で楽しいハロウィンを、ということで立ち上がったのが、東京・お台場のテーマパーク『イマーシブ・フォート東京』。西武園ゆうえんちやネスタリゾート神戸、ハウステンボス、そしてユニバーサル・スタジオ・ジャパンの再建の立役者として有名な森岡毅氏率いる株式会社刀が手がけた“イマーシブ・テーマパーク”だ。同施設では11月30日まで「#イマハロ(イマーシブ・フォート・ザ・ハロウィン)」が開催中。このイベントで同施設は「新しいハロウィンの聖地を目指す」のだという。その真意を確かめるべく、実際に現地を取材した。
そもそも『イマーシブ・フォート東京』は、お台場のヴィーナス・フォート 東京の跡地オープンした施設であり、そこではキャストたちが没入型の演技を繰り広げることで、より深くて濃い体験をすることができる場所だ。そうした施設の特性は、ハロウィンという“違う自分になれる”イベントと相性がいい。
さらに同施設ではこの期間中、駅や施設周囲で着替えをしないよう、施設内に広いロッカー・更衣室を作り、監視カメラも増設するなど、ハロウィンで起こりがちなトラブル防止にも最善の注意を払っている。
来場者は思い思いの仮装を楽しめるのはもちろん、テーマパークのホラーコンテンツとあって、演者側の見た目・演技の怖さは徹底されており、クローズドな空間だからこそ思いきり叫んで楽しめるうえ、リアクションなどによって変わるパーソナルな体験が待っている。ゾンビが驚かせるだけの演出ではなく、まるでホラー映画の一員になったように錯覚できるというのは、他のテーマパークでもなかなかない体験だろう。
また、演目は昼夜で異なっており、昼はショウ形式の「マスカレード・ショー」などが、夜(17時以降)はゾンビが大量発生する「ハロウィン・ホラー」などが開催されている。
「マスカレード・ショー」はディーヴァ、ミュージシャン、ダンサーが仮面をつけて歌い踊る煌びやかなショウ。参加者も仮面をつけてその一員として、至近距離で楽しむことができるうえ、時にはキャストに導かれてステージの上に上がるなんて貴重な体験ができることも。
夜の「ハロウィン・ホラー」は、『イマーシブ・フォート東京』の舞台となっているフォルテヴィータの街創設200年を記念するイベント会場にヘリコプターが落下し、ゾンビが登場するという事件からスタート。次々にキャストたちが襲われ、ゾンビになっていくという展開があり、施設中にゾンビが徘徊する状況に。
来場者はその状況から逃げる&ワクチンを入手すべく「ワクチン探索ミッション」に参加することも可能。特定のエリアへ足を運ぶと「この先にワクチンがあるので、一緒に探索してくれませんか」とキャストから話しかけられ、ゾンビまみれのエリアの中でワクチン入りのアタッシュケースを探すことになる。ゾンビは耳は敏感だけど目は良くないらしく、音を立てずに進めば気づかれることはない。
探索中も製薬会社のスタッフに扮したキャストが指示を出してくれたりと臨場感を演出してくれる。短い時間の体験になったが、かなりのスリルと興奮を味わうことができた。
なお、期間中はカジュアル(1dayパス)が「大人4,800円/子供2,000円」へと割引に。ハロウィンだしせっかくだから、という動機でもいいので、ぜひ一度、この没入体験を味わいに足を運んでほしい。
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