『今日好き 夏休み編2024』最終話ーー那須川天心の弟、人気女子メンバーへの告白結果は?「負けたままじゃ終われないんでね」

『今日好き夏休み編2024』最終話

じゅま×ゆう、長きにわたる恋がついに完結「ゆうちゃんに、本当に感謝しかない」

 秋の気配を感じる今日この頃。今年の『夏休み編』はただ情熱的なだけでない、ここ最近の気候のように、どこか涼しさを感じる終焉となったーー。

 その理由の大半を占めるのが、じゅま(坂本ジェルー寿真)×ゆう(早坂ゆう)の物語にピリオドが打たれたから。じゅまは“最後のアピールタイム”で、事前に準備してきた彼女の“好きなところリスト”を読み上げ、“運命の人”を花言葉に持つ、一輪のバラのプリザーブドフラワーをプレゼントする。そして事前に宣言していたとおり、今回の旅での特別ルールを利用して、自ら“フライング告白”。だが、多くの視聴者は彼の告白を見ずとも、結果はわかっていたのではないだろうか。

 理由はふたつ。はじめに、今回の旅を途中で後にするメンバーが5名いると事前予告があり、かつすでに4名分の枠が埋まっていたから。もうひとつの理由は、ふたりに笑顔が、もうないから。

 これは見逃し配信で確認してほしいところだが、出会った頃のふたりは本当に楽しそうだった。だが時間が経つにつれて、徐々に笑顔が少なくなり、特にゆうは相手のことが本当に好きかを考える時間があまりの“しんどさ”と変わりつつある印象が見て取れた。その想いが結果として、たとえ相手を嫌いでなくとも、彼女のなかで幸せな未来をイメージさせづらくなってしまったのかもしれない。少なくとも、筆者はそんな想像をしてしまった。

 もしかしたら、じゅまもまた、ゆうと同じ感覚を味わっていたのかもしれない。もっと楽に考えてもいい。そう言われるかもしれないが、過去複数回の旅で、ふたりが背負う荷物が多くなっていた。告白前、じゅまが見せていた表情は自信がなさげで、やや誇張気味かもしれないが、思い詰めたものだった。直前のアプローチにも、もう“やり尽くした感”があり、あれ以上の方法はないものに思えた。だからこそ、ゆうが今回の旅できっぱりと答えを出してくれたことが、せめてもの救いのように映ってしまった気がする。この告白をもって、じゅまはこの場で旅を終えることとなった。

 最終的に、ゆうはじゅまではなく、けんたろう(中村健太朗)を選んだ。それでも先に明かしてしまうが、けんたろうとゆうが結ばれることはなかった。けんたろうに対する告白に向けて、じゅまはゆうに「頑張って」「3回の旅を通して、好きでいさせてくれたゆうちゃんに、本当に感謝しかない」と、優しい言葉を口にしていた。もし自分も誰かを好きになったら、そんなことを言えるくらいに人を想いたいし、本当に見習いたいと思う。じゅまとゆうの恋が、オーストラリアの地でどちらも散ったーー。ゆうから返却された思い出のハンカチが、今度はじゅまの涙を拭うなんて。そんな未来は想像すらしていなかった。

 じゅま本人こそ、今回が最後の『今日好き』だと覚悟をしていたが、可能であれば、彼の恋が報われるところを観たい。そのとき、隣にいるのがじゅり(榊原樹里)だったら、もっと色々な恋が報われるのに……。

その、こうき&りゅうじんの間で揺れ動いた想いーーそれでも抱けなかった“確信”の正体

 悲しい話ばかりしていても仕方がないが、こうき(高橋紅輝)とりゅうじん(那須川龍心)は、揃ってその(平松想乃)に告白するも、想いは実らず。こうきは最後のアピールタイムを利用し、ギリギリまでアプローチ。一方、そのはあえてアピールタイムの時間を使わず、残されたメンバー全員が見ている前で、“あえて話はしない”と宣言した。最後まで、“漢”を貫いたわけだ。

 ふたりがフラれたのは、あくまで別々の理由である。結果こそ同じであれ、そのの言葉から考えれば、りゅうじんの方がこうきを一歩上回っていた。こうきとは、お付き合いする未来を考えられなかったから。りゅうじんについては、彼の人となりをもっと知りたいとは感じたが、その想いが恋愛感情なのか否か、現時点では確信が持てなかったという。

 この“確信”こそ、『今日好き』に一生付き纏うであろう、“2泊3日じゃ判断できない問題”の根底にある課題なのだが、それを憂いても仕方ない。いまはとにかく、りゅうじんが最後に勇敢に語ってくれた「負けたままじゃ終われないんでね、次もあれば勝てるように頑張ろうかな」という言葉だけを信じていたい。

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