『Finale』サービス終了に音楽家たちから嘆きの声 乗り換え先として考えられるソフトとは?

『Finale』サービス終了に嘆きの声

 アメリカのMakeMusic社が手掛ける楽譜制作ソフト『Finale』が26日、サービスの終了を発表した(※1)。

 MakeMusic社の発表によると、Finaleおよび関連ツール(PrintMusic、メモ帳、Songwriter)のアップデートは今後一切行わず、MakeMusic eStoreでのFinaleの購入やアップグレードはできなくなるとのこと。Finale自体はOSの変更がない限り、現在インストールされているデバイスで引き続き使用できる。

 ただ、1年後の2025年8月より「新しいデバイスでのFinaleの認証、またはFinaleの再認証」ができなくなり、「Finale v27またはその他のバージョンのFinaleのテクニカル・サポート」は終了となる。

 『Finale』は楽譜制作や浄書などに使用されており、音楽業界において愛用ユーザーも少なくない。特に劇伴作家や職業作曲家、クラシック音楽家など、オーケストラ譜面を書くことの多い音楽家に親しまれており、今回のサービス終了については「エクセルが終わるようなもの」といった嘆きの声が散見される。

 移行先のソフトについては、日本であれば『Sibelius』が候補に挙がるだろう。ただ、『Finale』と比べると少し操作の難易度が高いため、習熟までに時間はかかりそうだ。

 一方、MakeMusic社はCubaseなどを手掛けたSteinberg社のソフト『Dorico』を推奨しており、『Finale』または『PrintMusic』の全バージョンのユーザーは、『Dorico Pro』を149ドル(通常小売価格は579ドル)で購入できる権利があるという。

※1:https://www.finalemusic.com/blog/end-of-finale-new-journey-dorico-letter-from-president/

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