『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』に『怪獣8号』『WIND BREAKER』も ABEMAで無料視聴できる話題アニメを一挙振り返り

 2024年の春アニメは、幅広い世代から支持されている『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』や『少年ジャンプ+』の人気漫画『怪獣8号』のアニメ化など、ファン待望の作品が目白押しだった。今回は、そのなかでもABEMAで     視聴できるアニメ作品をいくつか紹介したい。完成度の高い作品ばかりなので、まだ視聴していない場合はぜひチェックしてほしい。

『WIND BREAKER』:新世代ヤンキーアニメ

(C)にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

 現在新たなヤンキー漫画として注目を集めているのが、にいさとるの描く『WIND BREAKER』だ。2021年1月から『マガジンポケット』(講談社)にて連載開始。

 人気ランキング首位常連で 単行本は発売即重版連発の超話題作!そんな作品が春アニメで登場した。

 超不良校として名高い、風鈴(ふうりん)高校。 その「てっぺん」を獲るため、街の“外”からやってきた高校1年生・桜遥。しかし、現在の風鈴は“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられ、 街を守る集団に変わっていたことを知り、その一員として戦う、桜の英雄伝説が描かれた。

 本作は主人公・桜の成長、そして価値観の変化が胸を打つポイントとなっている。髪の色や目の色が原因で、他者に拒絶され“ヒトリ”でいることが当たり前だった桜。そんな自分     を当たり前のように受け入れる仲間や商店街の人々に     最初は戸惑うものの、次第に初めて触れる絆や温かさが彼を変えていく。本当の強さとはなんなのか。ひとりの不器用な少年が辿り着く先を描く。

『怪獣8号』:『少年ジャンプ+』の人気漫画が満を持してアニメ化

(C)防衛隊第3部隊 (C)松本直也/集英社

 集英社が配信する漫画アプリ『少年ジャンプ+』で磐石の人気を誇る作品が満を持してアニメ化。それが、松本直也による『怪獣8号』だ。2020年7月から連載開始し、『次にくるマンガ大賞 2021』のWebマンガ部門の第1位に輝いた。

 怪獣が人々の日常生活を破壊する・怪獣大国と呼ばれる日本。幼いころに住む町が破壊された主人公の日比野カフカは、幼馴染の亜白ミナとともに「怪獣を全滅させよう」と約束した。しかし、数年後、怪獣から国民を守る日本防衛隊・ミナを複雑な目で見つめる怪獣専門清掃業者・モンスタースイーパーで働く32歳のカフカ。しかしひょんなことから自身の肉体が怪獣に変化してしまう事態に陥り、人生が一変。日本防衛隊になるという夢を、もう一度目指すことになる。

 本作が読者の心を掴んだ部分は、日比野がもう一度夢を追いかけると決めた姿だろう。バトル漫画や少年漫画では成熟した大人へと成長する主人公が鉄板だが、日比野はすでに夢を諦めてしまった歴とした大人である。そんな日比野の姿を自分に重ねる読者も少なくないだろう。だからこそ、日比野がその足でもう一度踏み出す姿には心を動かされるのだ。夢を掴む苦しさと過酷さ、そこで出会う仲間たちを大人の視点で描く本作。ひと味違ったアツいストーリーを求めているのであれば、『怪獣8号』はピッタリだろう。

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