YouTubeの切り抜き動画が“収益化停止”に クリエイターへの影響や今後の動向を考える
がるぜんのYouTubeやXでの投稿をみたユーザーのなかには、「切り抜き動画の投稿自体が禁止」と捉えてしまった方もいたようだが、YouTubeは二次創作動画の投稿を禁止しているわけではない。がるぜんは今月10日に再度この件に関する動画を投稿。あくまでもYouTubeのスタンスは、「他者のコンテンツを借用する場合は大幅に変更して独自性をもたせる必要がある」というものであると釈明している。
がるぜんのように切り抜き動画の収益化が停止したチャンネルが出てきたことによって影響を受けるのは、何も切り抜き職人だけではない。これまで恩恵を受けてきたYouTuberたちには今回の一件で、どういった影響、変化が出てくるのか。まず切り抜き動画を投稿するチャンネル数は減少すると思われるが、その分、長尺動画をメインに制作するYouTuberや長時間配信を行うクリエイターは、切り抜き動画にとってかわるショート動画に力を入れ始めることが考えられる。そのほか、切り抜き職人を巻き込んだチームを編成し、自身のチャンネルで切り抜き動画を投稿するといったYouTuberが出てくる可能性もありそうなのだ。
この点についてホロライブに所属するVTuber・アキ・ローゼンタールは、7月10日に行った配信でこの件に言及。「アキロゼチャンネルで切り抜き動画をあげたいなと思ってる」と話すと、「切り抜き動画師さんをお抱えしたい」と、有償で切り抜き動画の制作を依頼したいと発言。「お金稼ぎとして使われれてしまう、簡単に愛のない動画が作れてしまうこんな時代だからこそ、愛のあるものとかセンスが光るものだったりとか、そういったところが正当に評価されてほしい」と切り抜かれる側の思いも吐露しつつ、一緒にチャンネルを盛り上げる仲間として、愛ある切り抜き動画を作れる人物を自身のチャンネルに迎え入れたいと述べている。
アキロゼの発言をみても、切り抜き動画の収益化停止はYouTubeクリエイターたちのチャンネル運営に影響を与えることは明確だ。切り抜き動画を公認していたYouTuberたちがどういった判断を下すのか、今後注目が集まるだろう。
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