『今日好き ホアヒン編』最終話ーー「ふたりとも、ごめんなさい」人気男子メンバーが告白を拒否した理由とは?
『ホアヒン編』成立カップル数は? 思い出された『秋桜編』『花梨編』の悲劇
最終話終盤、スタジオの“恋愛見届け人”たちが落胆し、揃ってうなだれた。“今日好きのパパ”こと井上裕介(NON STYLE)に至っては、放送局のアイコンである“アベマ水”をぞんざいに放り投げた。もし我々があの場にいたら、もっと勢いよく放り投げていたかもしれない。なんで、どうして……『今日好き』よ、一体どうしたんだ?
『ホアヒン編』最終結果は、メンバーや番組公式SNSにてすでに明かされている通り。なんと2シーズン連続で、カップル成立ならずである。これは、2021年秋の『秋桜編』『花梨編』から、約3年ぶりに訪れた悲劇(逆にこの3年間、安泰な旅が続いていたとも言い換えられるが)。本稿のメインテーマに触れる前に駆け足にはなるが、まずは今週のハイライトを振り返っていこう。
のの(徳永暖乃)、みあ(藤田みあ)から告白されたそうま(阿部創馬)だが、最後に選んだ言葉は「ふたりとも、ごめんなさい」だった。特にみあについては、付き合うに至れなかった理由として、2ショットを通してお互いに素で接することができず、たとえ結ばれたとしても、長続きをする感覚を抱けなかったとのこと。
たしかに、告白直前の“最後のアピールタイム”でも、彼女から好意を伝えられた際、最終日とは思えぬ「意外だった」という驚きが飛び出したり、そうまの方から自身の想いをアピールする場面が一切なかったり。そうまが見せていた表情からも、カップル成立の線は薄いことが読み取れていたわけだが、いざ“そのとき”を迎えると悲しい気持ちにさせられる。
しょう(角田翔)×りあ(米澤りあ)は、告白前こそカップル成立の可能性を感じられるほど、ふたりの間の空気は朗らか。特に、告白される側のしょうが白い歯を覗かせていた点で、結果にはかなり期待していたのだが……。実際、本人曰く「一緒にふたりで過ごしていって、楽しんでいるふたりの姿を想像できます」と、カップル成立の“その先”は見えていたという。それでは、なぜ?
理由は、しょうが誠実だったから。あんなに“コミュ力”爆発でふざける場面こそ多かったものの、キャラクターに似合わず(というと申し訳ないが)とても誠実で、好きになった相手にまっすぐだった。みづき(北爪美月)との間で揺れ動き、りあと向き合っていなかった時間があったことが、心に引っかかったのだろう。となると期待されるは、次の旅での再会と、二度目の正直でのカップル成立。ふたりが別れ際に「ありがとう」でこの旅を締めくくり、フった・フラれた関係とは思えぬ清々しさを感じさせてくれていただけに、次の可能性を現実のものにしてほしい。
最後に、れん(藤井恋)×ひなの(瀬川陽菜乃)はおおかたの予想通り、幸せな形で結ばれず。ひなのが伝えた「これからもたくさん、おいしいごはん屋さんに行って、れんくんのことをもっと知れたら」という言葉は、彼女らしさ溢れるなんともかわいらしいものだった。だが、れんの視点では「友だちでいた方がいい」が最後の答えに。唯一の救いは、初日の夕方、ビーチで一緒にすすったカップ麺が「人生でいちばんおいしかった」と、太鼓判を押してくれたことくらいだろうか。