「キングダム ハーツ」の歴史を“ほぼ網羅”できる3パッケージがSteamに一挙登場 今週の注目ゲームピックアップ
直近で発売されるゲームタイトルから、筆者が「これはチェックしておきたい」と思ったものを紹介する『今週の注目ゲームピックアップ』。大作からインディーまで、幅広く気になるタイトルを取り上げる予定なので、この記事を読んでウィッシュリストやフォローに入れておこう。
『V RISING』
吸血鬼となって失われた血を求めながら、城を建てて生活基盤を作っていくという一風変わったオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム……『V RISING』のPlay Station 5版が6月11日に発売する。
本作は古き良き見下ろし型視点で進行するアクションRPGだが、同時に『Minecraft』から連なるクラフトゲームでもあるという珍しい建付けのタイトルだ。プレイヤーは吸血鬼となり、陽の光を避けながら、資材を集めて自らの城を建てていくことになる。
仲間と共に奪われた血を取り戻し、拠点を少しずつ強固なものにしていく遊びは鉄板ながら面白く、直近のアップデートでは『悪魔城ドラキュラ』シリーズとのコラボも実現した。残念ながら現状は異なるプラットフォーム間でのクロスプレイが実装されるアナウンスはなされていないので、PS5同士で友達と一緒に狩りに出掛けよう。
作品ページ:https://www.playstation.com/ja-jp/games/v-rising/
「キングダムハーツ」シリーズ
PlayStation 2時代、世界一有名なアニメーション会社ディズニーと、国産RPGの雄であるスクウェア(現:スクウェア・エニックス)が共同開発した伝説のアクションRPG「キングダムハーツ」シリーズが、6月14日、Steamに押し寄せる。
今回発売されるのは、シリーズの1作目から続く6作品が遊べる『Kingdom Hearts HD 1.5 + 2.5 Remix』。1.5という名前が少し紛らわしいが、このパッケージに1作目が入っている(収録されているのは『KINGDOM HEARTS FINAL MIX』『KINGDOM HEARTS Re:Chain of Memories』『KINGDOM HEARTS II FINAL MIX』『KINGDOM HEARTS 358/2 Days(映像コンテンツ)』『KINGDOM HEARTS Birth by Sleep FINAL MIX』『KINGDOM HEARTS Re:coded (映像コンテンツ)』)。
続いて『KINGDOM HEARTS III』につながる3作品が遊べる『Kingdom Hearts HD 2.8 Final Chapter Prologue』(収録されているのは『KINGDOM HEARTS Dream Drop Distance HD』『KINGDOM HEARTS χ Back Cover(映像コンテンツ)』『KINGDOM HEARTS 0.2 Birth by Sleep -A fragmentary passage-』)。
そして、原点から続くダークシーカー編の最終章と、その裏側で起きていた出来事を描くDLCを入れた『KINGDOM HEARTS III + Re Mind (DLC)』。
これら3つのパッケージをすべて遊べば、キングダムハーツの歴史をだいたい網羅できたと言っても過言ではないだろう。現在は「FINAL FANTASY VII REMAKE」シリーズを手掛ける野村哲也氏の若かりし頃の才能を感じ取りたい人は、気合を入れて挑んでみてほしい。
「モンスターハンターストーリーズ」シリーズ
6月14日、CAPCOMの人気シリーズ「モンスターハンター」のスピンオフであるRPG「モンスターハンターストーリーズ」シリーズにも動きがある。
まず、1作目である『モンスターハンターストーリーズ』のリマスター版がNintendo Switch/PlayStation 4/Steamにて販売される。こちらは日本語・英語音声でフルボイス化し、ミュージアムというデザインアートやBGM、開発者のコメントが観られるコンテンツが追加される。
また、2作目の『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼』も併せてPS4版が発売される。こちらは特に追加要素はないようだ。
公式サイト:https://www.monsterhunter.com/stories/ja-jp/
『真・女神転生Ⅴ Vengeance』
1992年から続くアトラスの人気シリーズ「真・女神転生」の最新作『真・女神転生 V』に追加要素を加えた『真・女神転生Ⅴ Vengeance』が6月14日に発売する。
本作は『真・女神転生V』から大きく2つのルート(「創造の女神編」という従来のルートと、今回追加される「復讐の女神編」というルート)に分岐し、バトルやフィールド探索にも手を加えているそうだ。
なお、余談ではあるが、筆者は「女神転生」シリーズの源流である小説『女神転生: デジタル・デビル・ストーリー』を読み解くコラムを書いている。この機会に併せて読んでみていただけると幸いである。
デジタル社会の未来を1980年代に描いた先見の明 アトラスの原典「女神転生」シリーズの原作を読む
ゲームの下地になった作品・伝承・神話・出来事などを追いかけ、多角的な視点からゲームを掘り下げようという企画『ゲームの元ネタを巡る…