『今日好き プサン編』最終話ーー「明るい未来が見えました」“継続メンバー”の恋の結果は?

『今日好き プサン編』最終話

そうま、ねねとの最後のアピールタイム 2泊3日で渡した“意味のある”プレゼントの数々

 『プサン編』最終話を見届ける上での注目ポイントは、全部で3つ。てる(川端輝)がおとは(倉八音羽)、ゆう(早坂ゆう)がじゅま(坂本ジェルー寿真)を運命の恋人として認めるのか。そして、ねね(古園井寧々)がてるとそうま(阿部創馬)のどちらを選ぶのか(もちろん、選ばないという選択肢もあり得るが)。やはり最後は、人気メンバー・ねねの決断にこのシーズンの明暗が託される形となった。どんな旅に参加しても、周囲の男子を好きにさせてしまう憧れの存在。彼女が近くにいたとして、一瞬たりとも気にならない男子なんて、この世にいないのではないだろうか?

 “最後のアピールタイム”も残り5組。うち2組をピックアップすると、そうま×ねねの時間は、告白前最後という特有の空気も重さは感じず、これまで通りの明るい雰囲気に。そうまが「もっと話したいなと思って」と、最後までねねに積極性をアピールした。

 とここで、そうまが初日に渡した、“幸運の種”と呼ばれるお菓子・アーモンドドラジェについて「(初日に食べた種が)おなかのなかで咲いてるかも」と話題を戻す。ねねが“種が芽生えて咲いた?”と頭を傾げていると、水色のリボンで巻いた小さな花束を取り出したそうま。ただの花束ではない。

 前述のアーモンドドラジェのように、渡すものにはしっかりと意味を込める男子。その後の手作りのアクセサリーもそう。今回の花束は、白色と水色の2色の花で飾られていたのだが、それぞれ白色は“可憐な瞳”と、“瞳にビー玉が入っている系女子”のねねになぞらえて。水色の方にも“あなたを幸せにします”というメッセージが込められていた。花の説明をした後に「オレの気持ちも込めた意味があって」と、ねねの幸せを願う言葉をさらっと吐くあたり、あまりに“スパダリ”すぎません?

 そうまはやはり、ロマンチックを生み出すスターだった。彼の言葉にはどうしてか、胸の奥までじんわりと伝わるものがある。恋って、こういうことだよね。想いを伝えるって、こういうことだよね。そこで想いを託すプレゼントがあるとしたら、やっぱり花束だよね。ねねを含めて、誰もが求めていただろう2ショットを、最後の最後に目撃することができたことに、一視聴者としてここで改めて感謝を示しておきたい。

大切な人は、自分を安心させてくれる人 じゅまがゆうに送った「大丈夫」の一言

 続いて紹介するのは、じゅま×ゆうのアピールタイム。自身の想いを整理できず「わからん」モードに突入中のゆう。スタジオの“恋愛見届け人”たちの分析していたが、おそらくは涙のスイッチが入ってしまい、そうま、じゅまに対してではなく、もはや“恋愛”に対するどうにもできない感情に号泣しているようだ。

 こんなときに、投げかけてほしい言葉はただひとつ。「大丈夫」以外にない。じゅまはまず、自身の人生で見てきた最もかわいいキャラクターをイラストにしてきたと、絵が得意なゆうにまさかの絵でアプローチ。ゆうが渡された紙に描かれていたのは、かわいらしい白い猫。関西弁で、絵が得意で、『今日好き』の“花くじ”で当たりの赤い花をよく引いていて、遊園地のカチューシャもよく似合う、彼女自身だった。「もう大好きなの」。隣の王子さまが、そう呟く。

 核心に触れたのは、ここから。たとえカップル成立が不安だとしても、ゆうと一緒にいれば「未来が楽しみ」だと語り、辿り着いた言葉は「大丈夫」。引き続き、ゆうの涙は溢れて止まらないのだが、その涙の意味も少しだけ明るい方向へと変わった気がする。恋愛において、隣にいてほしいのは、自身を安心させてくれる人。「見て? ミッキーだよ」と、初日にも取り出したハンカチを見せて、くすっと笑わせてくれる、じゅまのような人。たとえ今回の旅でどんな決断をしようと、安心させてくれる人がいちばんだと、ゆうはこれからの人生で気づいていくはずだし、この時間はその糧となるに違いない。

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