新型「iPad」に思わず「軽い!」と声が出た Appleイベントでのハンズオンレポートをお届け
5月7日、Appleのスペシャルイベント『Let Loose.』が開催された。本イベントのKeynote(基調講演)では新しい『iPad Air』『iPad Pro』にくわえ、『Magic Keyboard』の新モデル、『Apple Pencil Pro』、またiPad専用のアプリケーションである『Final Cut Pro for iPad』『Logic Pro for iPad』の新バージョンなどが発表された。
さらに英国・ロンドンのApple BatterseaではKeynoteの後にハンズオン・イベントが開催され、いちはやく実機に触れてそのパワーを体感することができた。本記事では現地で実際に新製品に触れている様子を中心に、英国でのイベントの様子をレポートする。
スペシャルイベントの会場はロンドン・Apple Battersea。もとは発電所だったレンガづくりの建物で、現在はさまざまなショップが入居する商業施設になっている。
各国のメディア・インフルエンサーが集まり、これから始まるイベントへの高揚感に包まれたなか、Keynoteが始まった。
刷新された『iPad Air』と『iPad Pro』が発表。本体のインチ数は2モデルともに11インチ・13インチの二種類となった。
こちらは触覚フィードバック・ローテート(回転)などに対応した『Apple Pencil Pro』。ハンズオンでは『iPad Air』『iPad Pro』『Apple Pencil Pro』『Magic Keyboard』の実機に触れて試すことができた。
特にAppleが「史上最高に薄い」製品だとうたう13インチ『iPad Pro』に注目が集まっていた。
『iPad Pro』は13インチが厚さ5.1mm・重量579g、11インチが5.3mm・444gといずれのモデルも薄型軽量。ちなみに『iPad Pro』の大型モデルが5mm台になるのは2020年に発表された第四世代(5.9mm)ぶり。手に持ったとき、思わず「軽い!」と大きな声を上げてしまった。
今回のアップデートによって『iPad Air』は「初めてのiPad」としてすすめやすい1台になったと感じる。ソフトウェアの拡充と、それをパワフルに実行できるM2チップの安心感が合わさり、活躍するシーンを問わない。『Apple Pencil Pro』が使えるのも嬉しい。
ホバー表示・回転・触覚フィードバックなどに対応した『Apple Pencil Pro』も驚きを持って迎えられた。ペン先の回転によってさらに多様な表現が可能になる。
『Apple Pencil Pro』のアップデートは非常に強力だと感じた。イラスト制作やテキストを書くだけではなく、『Finul Cut Pro』や『Adobe Lightroom』による映像・画像編集にも強く活用できるようだ。筆者も写真をレタッチする際にはApple Pencilを使うことが多く、早く試してみたい機能だ。
特に印象的だったのは『iPad Pro』の「Ultra Retina XDRディスプレイ」。初めて『iPad Pro』にOLED(有機EL)が搭載された。
同モデルには大画面のOLEDでも高輝度を実現するため、2枚のOLEDパネルを重ねる「タンデムOLED」技術が採用されているという。このOLEDのコントラスト比が素晴らしく、デモで用意された画像の漆黒がとても美しい。写真や動画を楽しむのにはもちろん、編集作業においても強く役立つはずだ。
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