ホロライブ・猫又おかゆ、デビュー5周年に寄せて 自由奔放な振る舞いが魅力な“猫の足跡”をたどる

猫又おかゆ5周年の“足跡”をたどる

音楽面での活躍も著しく、イメージに合致したオリジナル曲を続々リリースする

 ホロライブを長く見ているファンであれば周知のことであるが、ホロライブではメンバー間で頻繁にコラボ配信をすることが多く、ファンはそれらを通じて、ホロライブの同期・先輩・後輩についてある程度の人となりを知れる場面が多い。

 当人同士からすれば「仲良い者同士のほうが何かと都合が良い」という理由で配信をしているはずだが、結果的にはホロライブ全体へのロイヤリティ(忠誠・帰属意識を高めることーーもう少し柔らかく表現すれば“箱推し”カルチャーの醸成に繋がり、先述したような強固なファンダムが築かれることになるのだ。

 他にもさまざまな理由が重なり、基本的にホロライブメンバーとだけコラボ配信をするというスタンスのメンバーも多く在籍している。猫又おかゆもホロライブ外に多くの友人がいるわけではないのだが、たった1人、ホロライブ外のメンバーと続けているコラボ配信がある。

 にじさんじの椎名唯華、彼女との「神岡家の気まぐれにゃじお」は長く続いている人気コンテンツである。イラストレーターの神岡ちろるが2人のデザインを担当していることをきっかけに、先にデビューした椎名を姉、あとにデビューした猫又が妹という関係でコラボ配信をするようになったのだ。

 2019年6月27日からスタートした「神岡家のきまぐれにゃじお」は、お互いの近況やリスナーから募ったテーマをもとにしたトークが中心の内容で、スタートしてから約5年ほど経過した現在では「おかゆ」「椎名さん」と呼び合いつつ、両者の関係はかなりフラットかつフレンドリーな関係になっている。

【 #神岡家 】神岡家の気まぐれにゃじお 第36回 / 神岡家とチャットGPT企画⁉🍙👻 【 猫又おかゆ/ホロライブ 】

 じつはにじさんじとホロライブそれぞれに属しているメンバーが数年以上にわたってコラボ配信をしているというのは、猫又&椎名以外には星街すいせい&戌亥とこの2組のみであり、ほとんど見られないレアな構図である。

 最近では椎名・猫又それぞれの事務所で仲の良いメンバーを紹介しあう流れが生まれつつあり、にじさんじ・ホロライブの間に友好の橋を架ける繋がりとして、リスナーのみならず両事務所のメンバーからも注目を集めているコンビだといえよう。

 そんな猫又おかゆは、ホロライブのメンバーとしてさまざまな楽曲をリリースしている。これまでに6曲のシングルを発表しており、2022年9月6日にはソロアルバム『ぽいずにゃ~しんどろーむ』をリリースしている。

 そのなかでも、デビュー曲であり、チルなヌードを彩ったソフトタッチなシンセポップ「もぐもぐYUMMY!」は、彼女のイメージ・タレントを活かした彼女の代表曲だ。

 2022年には同曲に加え、ピノキオピー、FAKE TYPE.、DECO*27、すりぃ、ナナホシ管弦楽団らがコンポーザーとして参加したソロアルバムは、その声色を活かしたコーラスやボーカルプロダクションが施されており、気鋭のクリエイター陣が猫又おかゆの魅力を活かそうと試みた1枚とも言えるだろう。

 同アルバムのリリースから約1年半経過した2024年2月22日には、最新曲「ネコカブリーナ」をリリース。先日開催された『hololive 5th fes. Capture the Moment Supported By Bushiroad』でもパフォーマンスを披露し、みごとファンの期待に応えてみせた。

もぐもぐYUMMY!/ 猫又おかゆ(official)
ネコカブリーナ / 猫又おかゆ( official )

 2019年にデビューしてから今日で5年目を迎えた猫又おかゆ、猫のように囚われることなく、思うままにその活動を続けていってほしいところだ。

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