α世代の将来つきたい職業、男子1位は「プロ野球選手」 大谷翔平からの影響か?

 Z世代の次の世代である、2010~2024年ごろに生まれた「α世代」。そんなα世代とその親を対象とした「α世代の親子関係・将来観に関する調査」の調査結果がマーケティング研究組織「α世代ラボ」から発表された。

 α世代ラボは「α世代と社会・企業をつなぐ」をコンセプトに、株式会社On’yomiが発足した組織。今回はα世代の子どもを対象に「何をしているときが楽しいですか?」「将来つきたい職業は何ですか?」「自分のことが好きですか?」「2024年はお年玉をいくらもらいましたか?」「お年玉は何に使いますか?」と質問した。また、その親には「子どもとの会話時間は1日どれくらいですか?」「子どもとの共通の趣味はありますか?」「子どもからの影響で好きになったコンテンツはありますか?」「子どもへは褒めることと叱ることどちらが多いですか?」という調査を行なっている。

 まず、α世代への「将来つきたい職業は何ですか?」という質問の回答で男の子の1位に輝いたのは「プロ野球選手」。これは目覚ましい活躍を続ける「大谷翔平選手」の影響が大きいと考えられる。また、以前から小中学生に人気のあった「インフルエンサー(YouTuberなど)」は以前支持を集めており、男女ともにトップ5へランクインしている。

 α世代を対象に聞いた「自分のことが好きですか?」という質問については、91.9%が「自分のことが好き」と回答。親への質問でも「褒めることと叱ることどちらが多いですか?」という項目に70.5%が「褒めることが多い」と回答していることから、褒めて伸ばす育て方がα世代の「自己肯定感」を高めていることがわかった。

 また、子どもたちを対象にした「2024年はお年玉をいくらもらいましたか?」という質問については、「10,000~15,000円未満」が19.7%と最多。その使い道については74.2%が「貯金」だという。インフレ時代における親の節約意識が、子どもであるα世代にも根付いているのだろうか。

 さらに、親世代への調査では「子どもとの会話時間は1日どれくらいですか?」という項目に対し、30.8% が「30分~1時間未満」、12.2%が「30分未満」と回答。合計43%が「1時間未満」という結果となった。反対に子どもたちに「何をしているときが楽しいですか?」と聞いたところ、「ゲーム(TV、タブレット、スマホ含む)」が2位の「友達と遊ぶ」を上回って1位に。3位にはSNS(YouTube、TikTokなど)がランクインするなど、α世代は「一人遊び」を好む傾向。α世代は家でも「一人遊び」をする時間が長くなることで、親子の会話時間が短くなっているということなのかもしれない。

 最後に、α世代の親を対象に「子どもとの共通の趣味はありますか?」と聞いたところ、58.2%が「ある」と回答。「子どもからの影響で好きになったコンテンツはありますか?」という項目にも41.3%が「ある」と回答するなど、α世代の親子の間では、趣味・コンテンツなどの「嗜好性の相似」が進んでいることが分かった。YouTubeや動画配信サービスなどで同じコンテンツを親子一緒に見る機会が増えたことで、年代関係なく相似した嗜好性を持つようになったと考えられる。

なぜ”平成”コンテンツはZ世代女子を虜にするのか 「平成女児」「平成ギャル」の流行から考える

TikTok上の'#平成女児'や'#平成ギャル'のハッシュタグが若者たちの間で流行し、ノスタルジックなコンテンツが多くの共感を呼…

関連記事