『今日好き 卒業編2024 in セブ島』3話ーー“人生初”の大恋愛は実らず「幸せになって」
そら、るいと同タイミングでのリタイアは偶然か、必然か
先ほどの2ショットを終えてひとり、全員のもとに戻ったえいじ。メンバーはうっすら、そらが一緒にいないことを不安げに感じる様子だったが、えいじが前回の旅からの“答え”を出したと口を開くと、きさきが“ん、えっ?”と眉をぴくりとさせ、そうたは“あぁ、そうか〜”とすべてを理解し、瞳を閉じて言葉なく感嘆していた。
ここで、そらがようやく姿を現す。間違いなく、えいじとの間でなにかがあった。そんな理由を恐る恐る尋ねる前に、そのときは、突然にやってくる。「自分の気持ちは届かなかったので、自分勝手だけど、ここで旅を、終わらせてください」。
“そのとき”とは、別れの瞬間。あまりの衝撃に、読者各位も忘れていたかもしれないが、まだ旅は2日目のグループ行動すら始まっていない時間帯。“たった1日”でのリタイアなんて、『今日好き』の長い歴史を振り返っても、おそらく見たことがない。……と書こうとしたところで気がついた。前回の『卒業編2024 in プーケット』でのこと。偶然か、あるいは必然か。るいもまったく同じタイミングで、そらに最後の“告白”をしていたことに。
前述のえいじの決断に対して、スタジオの井上裕介(NON STYLE)は「自分のなかであったんじゃない? 1日目が終わっても、2泊3日は残るじゃん。“そこの余白分までには”って」とコメントしていた。そらには旅を続けて、新たな恋のきっかけを見つけてほしい。そのために、自分からなるべく早く、気持ちを話してあげねばならない。えいじはもしかすると、そう考えたのかもしれない。
ただ、それは普段の『今日好き』でのみ通用する話。ひときわ強い想いを抱いてきたそらにとって、選択肢はえいじとの恋か、リタイアかしかなかったのだろう。世の中、“検討する”と伝えられ、締め切り直前に“無理”と言われてもどうしようもないもの。締め切りギリギリまで決断を先延ばしにするのは、相手の想いにかけた梯子を外す際の“責任”の重さが増していくのと同義である。
それぞれが感じた責任ーー心を軽くしてくれた、そうた&まうにも注目
改めて感じさせられた、“1カ月後に再集合する”という特別ルールの罪深さ。先ほど“責任”と書いたが、それでも登場人物の誰も責めることはできないからこそ、もどかしいところである。えいじ、そしてきさきもまた、各々の十字架を背負っていたに違いない。女子メンバーがそらに駆け寄った際、きさきが躊躇する姿が確認されたが、スタジオからのコメント通り、「きさきが(そらを慰めに)行くことが正しいかといわれると非常に複雑」な想いは納得できる。
わずかに心を軽くしてくれたのは、まう(小國舞羽)が女子メンバーの誰よりも涙していた点。そらと過ごしたのは昨日のたった1日のみだったが、『夏休み編2023』にて、そらと同じ境遇を味わったからこそ、その気持ちや辛さに共感してしまったのだろう。また、そらがえいじだけでなく、そうたに対して笑顔を向けて「いつも支えてくれて心強かった」と感謝を示したことも同様。“気になる相手”から、いわば“戦友”に。恋だけではない、『今日好き』で育まれた人との繋がりの温かさを感じる瞬間だった。
そらとえいじの物語に、ついに終止符が。同時に、そらは高校3年生ということで、この旅の終わりが、そのまま『今日好き』からの卒業となった。さらに次週、2人目のリタイアが発生し、ここからどんどんメンバーが減っていくとか……。これってもはや、人狼とかそういう感じ?
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