視力矯正用レンズが非対応で『Apple Vision Pro』が強制キャンセルに 悲しい報告が海外で

矯正用レンズ非対応で『Apple Vision Pro』を買えなかった人

 Appleの空間コンピューター『Apple Vision Pro』を購入したものの、視力矯正レンズがオーダーに対応できなかったため、注文がキャンセルされたという報告が海外にて登場している。

 VR(拡張現実)やMR(複合現実)が楽しめる『Apple Vision Pro』は、片目にそれぞれ4K解像度のmicro-OLEDディスプレイを搭載。装着は裸眼で行い、視力矯正が必要な場合は「ZEISSのオプティカルインサート(別売り)を追加できる」と案内されている。

 しかし、海外メディアの9to5Macの編集者ことZac Hall氏のケースは、Appleの想定外だったようだ。同氏は『Apple Vision Pro』の購入の際に視力矯正のデータを提出したものの、「ZEISSはあなたの視力矯正に対応したオプティカルインサートを作成できないと判断した」として、注文をキャンセルしたのだ。

 『Apple Vision Pro』は操作に高度なアイトラッキング技術を使用しており、光を反射する眼鏡はその動作の障害となることが想定される。Hall氏の視力矯正は外形シリンダー値が「-5.75」で、ZEISSがサポートしている「-3.25」を超えていた。

 Hall氏は今回のキャンセルをうけて、コンタクトレンズを使うか、あるいはレーシック手術を受けることも検討したが、結局ひとまずは『Apple Vision Pro』を使うことを諦めたようだ。

 眼鏡の使用者が多い日本人にとっても、今回の購入トラブルは気になるものだ。該当記事のコメントでは「タイプミスではないか」という指摘もあるが、果たして。“選ばれし者”しか購入できないデバイスにならないことを祈るばかりだ。

〈Source〉
https://twitter.com/apollozac/status/1757766273939730758
https://9to5mac.com/2024/02/14/apple-vision-pro-doesnt-support-eye-prescription/

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