『今日好き 卒業編&新年特別編』3話ーー「大好きー!」海に向かって愛を叫ぶ二人
るい、そらの背中を押す“本来の意味”と違った告白 「そらちゃんのことが大好きでした」
もうひと組、伝いたい想いを伝えたペアが。前回の『九龍編』からの結論を持ち越している、るい(村澤瑠依)×そら。るいは今回の旅が始まってすぐ、最終日を待たずに告白をすると約束していたが、その日の夜にはそらの想いが自身に向くことはないと聞かされ、俯くしかない状態だ。
あれからひと晩が経ち、るいが出した“答え”はこうだ。男子同士がビーチ相撲対決をし、この日のグループ行動のメンバー分けをする。そうたが事前のルールを説明する途中、飛び出した言葉は「ごめんなさい。少しだけ時間もらいます。そらちゃん、いまここで告白させてもらいます」。まだ夕暮れの予感すらないこんな早い時間帯から、初日の約束通り、最終日を待たず、運命の告白に腹を括ったのだ。
ただ、るいが考えていた“告白”は少し違う。「この告白は付き合ってほしいとか、好きとか、そういうことを伝える告白じゃないんだけど、でも幸せになってほしいっていう気持ちをどうしても最後に伝えたかったので」。前回の『九龍編』での約束を覚えているだろうか。そらが誰と結ばれる運命にあっても、彼女の幸せを願い、応援し続ける。だからこそ、るい自身は「そらちゃんだけがいちばん大好きでした」と、すでに想いに区切りをつけていたのであり、「今回の旅はこれで終わりにします」と、彼女の負担にならないよう、自らの旅にピリオドを打った。
『今日好き』の通例として、告白する側は手を差し出し、相手がそれを握ったらカップル成立。だが、るいとそらも最後、お互いの手を握り合っていた。それは、ふたりが結ばれたわけではなく、“出会えてよかった”という、るいが提案した最後の握手。
本来の意味とは違った“告白”だったが、最後に見せてくれた“恋の形”は、これまでのカップルと同様。あの握手でせめて、るいの心が少しでも軽くなってほしいし、そらには自らの恋に全力で突き進んでほしい。何度でもいうが、伝えたい想いは、すぐに伝えるべき。そうでないと、好きな相手に想いを伝えられないまま、すれ違ってしまうのだから……。
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