『フリースタイル日本統一』#14ーー現役最強・呂布カルマの初陣は“予想外の判定結果”に

呂布カルマ、歩歩とのバトルは予想外の判定結果に

 前回の【#13】に引き続き、TEAM東海(呂布カルマ×泰斗a.k.a.裂固×楓×KANDAI)とTEAM京都(ミメイ×POWER WAVE×歩歩×Fuma no KTR)が対戦中。まずは、今回最年少の楓が一戦目を勝利すると、敗退したPOWER WAVEが離れるのを待たず、チームの大黒柱である歩歩が物凄い食い気味でステージに乗り込んできた。そのまま、じゃんけんをせずに先攻を選ぶと、楓に1-4、続くKANDAIに0-5の大差で2連勝を見せつけ、いよいよ“あの強敵”を初陣の場に引きずりだす。現役最強フリースタイラー、呂布カルマ。

 今回のオンエアについては、“チーム戦”と“流れ”という言葉をキーワードに振り返りたい。まずは、呂布カルマ v.s. 歩歩のハイライトをご覧いただこう。

呂布カルマ:大声出して走り回って それがおもろいっていうセンスは大学生と一緒かよ

歩歩:こっちFrom関西 吉本新喜劇 俺の方余裕で信じていい

呂布カルマ:吉本新喜劇は大阪のもんで お前ら京都の事なんてナメてんぜ/さっき投げ捨てたはずの帽子が戻ってきて それまんまと被っちゃってるお前みてぇな奴 一度捨てたもんはもう二度と手に入れるな 男だろ オメェ情けねぇな

歩歩:物を大切にする 輪廻転生 俺はラップ言葉 韻でセッションしないと/俺は京都のダルシム ヨガファイヤー お前みたいな奴は用がないな

呂布カルマ:歩歩 お前がヨタヨタ歩いてる間に 俺は同い年だけどもっと先に行っちまったぞ/いつまでも歩いてるとお前なんかもう見えやしない

歩歩:俺は道なき道を歩き続けたら 気づいたからこの場にいる

 文字数の関係で割愛したが、歩歩はKANDAI戦にて最後、トレードマークのハットを脱ぎ捨て、ブーメランのようにフロアに投げ捨てていた。呂布カルマが2ターン目で指摘しているのはこのことである。

 全体を通して、スタンス的な意味で歩歩のマウントを譲らず、〈吉本新喜劇は大阪のもんで〉など、正論かつシニカルな笑いを繰り出し続けたのは、呂布カルマの方。対して、ここまでの連戦で、“ヨガファイヤー”などの切り札をあらかた使い尽くしてしまった歩歩には若干のスタミナ切れ感が見受けられたほか、ライムの落とし方にも少々荒さを感じ、“ん?”と思う場面もところどころ。最終ターンを終えたときには、彼自身も負けを予感した表情を見せていたようにも思える。

 が結果は、いとうせいこうとKEN THE 390が呂布カルマを選ぶも、2-3で歩歩の勝利。あの呂布カルマの初陣である。こんなあっさり負けるとは想像もしておらず、TEAM東海も微妙な顔つきに。そんな窮地でも、いや、だからこそ、最終ラインを任された泰斗a.k.a.裂固の顔は死んではいなかった。

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