ゲーミングパソコンを所有するユーザーの40%がBTOだと判明 20万円以上での購入が半数
GfK Japanによる、ゲーミングパソコンの購入や使用実態に関するインターネット調査の結果、ユーザーの40%がカスタム購入のBTOパソコンを選択していることが分かった。また、ゲーミングマウスなど周辺機器の所有に加え、情報を得るためにYouTubeの利用が増加しているという。
カスタム購入のBTOゲーミングパソコンが多く、購入価格も高めの傾向
1年以内にゲーミングパソコンでSteamなどダウンロードするタイプのゲームで遊んだユーザーに対して、所有しているパソコンの入手方法を聞いたところ、「既製品の購入」が27%、「カスタムして購入」が40%、「パーツからの組み上げ」が25%となった(図1)。
購入価格と予算との比較では、ユーザー全体の75%が予算並みで購入しているものの、BTOのゲーミングパソコンやパーツからの組み上げは、予算より上での購入になった割合が全体より高かった(図2)。パーツをカスタマイズしている分、高額になったとみられる。特にBTOパソコンは購入価格が高く、20万円以上での購入が半数を占めた。
半数がゲーミングマウス所有。直近のパソコン購入者ほど周辺機器を買い揃える傾向
ゲーミングパソコンの周辺機器の所有状況では、「ゲーミングマウス」の所有率が最も高く、次いで「ゲーミングモニター」「ゲーミングキーボード」が多くなっていることが分かった(図3)。また、2023年にゲーミングパソコンを購入したユーザーと2019年以前に購入したユーザーを比較すると、いずれの周辺機器においても2023年購入者のほうが10%以上所有率が高かった。直近の購入者は周辺機器も含めてゲームを楽しむ環境を整える傾向にあると言える。
YouTubeの専門チャンネルも情報源に
2023年の購入者において、普段ゲーミングパソコンやパーツに関する情報を得る場所として最も多かったのは「パソコン情報サイト(50%)」、次いで「ブランド公式ホームページ(34%)」であった(図4)。これらは2019年以前の購入者の結果と比較して大きな変動はなかったが、「YouTubeのテックチャンネル/ゲームチャンネル」は、2019年以前の結果から10%以上も増加した。「SNSでの口コミ」も同8%増加しており、動画共有サービスやSNSといった情報源を活用し情報を得ている様子がうかがえる。
TOP10以下の中では、特に「プロゲーマーの紹介・利用・協賛など」の回答率が大幅に上昇した(2019年以前購入者5%→2023年購入者16%)。この1年の間に「オンラインゲーム大会を観戦した」ユーザーは2割に上っており、ゲームの大会やイベント、eスポーツの世界大会などもユーザーにとっての重要な情報源になっていると言えるだろう。
■概要
調査期間:2023年11月22日~11月27日
調査対象:ゲーミングパソコンを購入、あるいはパーツからの組み上げを行い、かつ
(1)1年以内にパソコンでゲーム(プリインストールゲーム、ブラウザゲームを除く)をしたユーザー 1,860名
(2)デザインや動画編集などゲーム用途以外を主目的としているユーザー 245名
調査方法:インターネット調査
回答者属性:性、年代、居住都道府県、他
調査内容:ゲーミングPCのブランド、主要スペック、購入価格、タッチポイント、重視点、購入店舗、ゲーミング用周辺機器の所有状況、よく遊ぶゲームの種類、ゲーム時間、大会への参加状況、他