『フリースタイル日本統一』#11ーーMC☆ニガリの影響力がひしひしと伝わる場面が目白押し
『UMB』の因縁が『フリースタイル日本統一』にも? 今後のバトル傾向を考察
上記のほかにも、USTR v.s. MC☆ニガリでは〈俺はUMB 全国きっての東北キラー 俺に勝ちたきゃ呼んでこい Atmoshiphere〉と、『UMB2019 GRAND CHAMPIONSHIP』にて福島代表のAtmoshiphereに敗退したこと。また、脱走 v.s. MC☆ニガリでも〈茨城を優勝しているから間違いない〉と、『UMB2021』茨城大会を優勝したこと。ここでは脱走の方からも〈去年のUMBの悪夢の再現〉など、『UMB2022 GRAND CHAMPIONSHIP』で今回と同じ対戦カードとなった際、MC☆ニガリが敗退したことなど、過去の戦績に関する話題が幾度となく引き合いに出される。
歌詞における固有名詞の多さ、ならびに過去の具体的な出来事がトピックとなるのがヒップホップ。今回のバトルを終えて、MC☆ニガリが10年以上ものキャリアを持ち、だからこそハイパーパンチラインを数多く生み出してきたことを実感すると同時に、『フリースタイル日本統一』にも並々ならぬベテランラッパーが顔を揃えているからこそ、戦いが進むにつれて、こうした確執や因縁のバトルを目撃する機会も増えていくに違いないと、改めて期待感を抱くことができた。
過去戦績などのコンテクストは、一見視聴者にとってはもしかすると理解が難しいかもしれないが、そうした情報を掘っていくことこそ、このジャンルの最もたる醍醐味だと考える。筆者の記事でも定期的に解説していくため、ぜひ一緒に楽しみながら、番組の視聴を続けてみていただきたい。
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