アイ・エヌ・ジーは、流行に敏感な関東の高校生男女へのトレンド調査をもとに、2023年総括「高校生最新トレンドランキング」を発表した。

■ 2023年高校生的流行語大賞

【流行したのはなぁぜなぁぜ？】
　今年もTikTokで流行した言葉が多数ランクインした。1位は、6人組中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」のメンバー「ひき肉」の特徴的な自己紹介「ひき肉です」がランクイン。4位の「なぁぜなぁぜ」は、疑問に思っていることをあざと可愛く質問することや、可愛いものを紹介するときに使用されており、6位の「ちゅきちゅきラブリーちゃん」とともに、耳に残る「あざとかわいい」ワードが流行したポイントであった。

1位 ひき肉です (24%)
2位 蛙化現象  (18%)
3位 BeRealガチ勢 (17%)
4位 なぁぜなぁぜ (14%)
5位 かわちい (6%)
6位 しんどw (3%)
6位 ちゅきちゅきラブリーちゃん (3%)
8位 キャパい (2%)
8位 だるぅ (2%)
8位 はい～ (2%)

■今年一番流行った物事

【友達との交流を盛り上げる話題のアプリやアニメがトレンド】
　リアルな生活を無加工で撮影・投稿するのが特徴のアプリ「BeReal」が1位を獲得。2位には性格診断テスト「MBTI」が選ばれ、友達や推しとの相性診断が流行した。5位には、「ヒステリックな口調で、話を飛躍・すり替えて責め立てる文章」が特徴の「お母さんヒス構文」がランクイン。お笑い芸人のラランドがラジオ内で紹介したことから話題となった。

1位 BeReal (26%)
2位 MBTI (14%)
3位 おぱんちゅうさぎ (13%)
4位 Y2Kファッション (6%)
5位 お母さんヒス構文 (5%)
6位 ひき肉ですremix (5%)
6位 推しの子 (5%)
8位 SHEIN (3%)
9位 Y3Kファッション (3%)
9位 んぽちゃむ (3%)
9位 平成ギャル (3%)

■今年一番流行った食べ物

【”韓国発”の食べものが2023年も多数ランクイン】
　「みそきん」が1位を獲得。動画クリエイター・HIKAKIN監修の「みそきん」シリーズは今年5月の発売、8月の再販と同時に売り切れが続出するほど話題となった。3位には、丸亀製麺の「丸亀シェイクうどん」がランクイン。カップをシェイクしてから味わう楽しい食のスタイルが話題となり、高校生の間でも人気を博した。また、今回ランキングの約半分を占めたのは、引き続き流行中の韓国グルメ。2位の「10円パン」や8位「チュモッパ（韓国風おにぎり）」、9位の「センイルケーキ」など、伝統的かつ見た目も可愛い韓国グルメがZ世代の心を掴んでいる。

1位 みそきん (32%)
2位 10円パン (24%)
3位 丸亀シェイクうどん (9%)
4位 ライスペーパー (8%)
5位 カヌレ (7%)
6位 2Dケーキ (4%)
7位 クロッフル (4%)
7位 生ドーナツ (4%)
8位 チュモッパ（韓国風おにぎり） (3%)
9位 センイルケーキ (2%)

■今年一番流行ったポーズ

【1~3位は王道認定。時代を表す流行ポーズ！】
　去年に引き続き「ギャルピース」が1位を獲得。また、2位の「片想いハート」、3位の「ネイル見せポーズ」など、昨年から人気のポーズが上位を形成した。6位の「猫耳ピース」は、韓国ボーイズグループ「ONEUS」のRAVNが発案したポーズと言われており、指原莉乃プロデュースの女性アイドルグループ「≠ME」の7枚目シングル『想わせぶりっこ』の振り付けにも取り入れられ、話題となった。

1位 ギャルピース (19%)
2位 片想いハート (13%)
3位 ネイル見せポーズ (11%)
4位 ハートの中に入ったよポーズ (11%)
5位 JKポーズ (8%)
6位 チャリで来た (6%)
6位 猫耳ピース (6%)
8位 天使ハート (4%)
9位 ほっぺツンポーズ (3%)
9位 動脈ピース (3%)

■今年一番流行った楽曲

【多数のUGCを生んだ〇〇ダンスに注目が集まる】
　世界的ヒットとなったアニメ『【推しの子】』の主題歌「アイドル/YOASOBI」が1位に輝いた。ランキング全体を通して、Z世代の検索エンジンともいえるTikTokでUCGを生みやすいダンス楽曲に支持が集まったといえる。また、楽曲のリリース時期は、2023年のものから1992年のものと幅広く、Y2Kブームの影響から年代やジャンルに囚われることなく、楽曲の楽しみ方が多様化している様子が窺える。

1位 アイドル / YOASOBI (11%)
2位 オトナブルー / 新しい学校のリーダーズ (10%)
3位 ファジーネーブル / Conton Candy (6%)
4位 唱 / Ado (5%)
5位 ゴミ人間、俺 / ヤングスキニー (4%)
5位 ランデヴー / シャイトープ (4%)
7位 ぎゅっと / Sexy Zone (4%)
7位 可愛くてごめん / HoneyWorks (4%)
7位 本当はね、 / ヤングスキニー (4%)
10位 ちゅ、多様性。 / ano (3%)
10位 もう恋なんてしない / 槇原敬之 (3%)

■今年一番話題になったアーティスト・アイドル

【話題のカギは、オフィシャル発信のコンテンツ】
　新しい学校のリーダーズが1位を獲得。SNS上での話題性に加え、音楽番組やTVCMの出演など多岐に渡るメディア露出も注目された。TikTok上半期トレンド大賞2023ミュージック部門を受賞した、ano（あの）の「ちゅ、多様性。」は頭に残るリズムが特徴的。「今年一番流行った楽曲」にも共通して、TikTokで話題となったアーティストが上位を占めた。SNS上でのUGC（ユーザー生成コンテンツ）による話題に留まらず、オフィシャルでのコンテンツも同時に話題を呼んでいるかで、楽曲単体かアーティスト・アイドル本人にも注目されるのかが違ってくるようだ。

1位 新しい学校のリーダーズ (14%)
2位 King & Prince (8%)
3位 NewJeans (8%)
4位 ano（あの） (5%)
4位 iLIFE! (5%)
6位 Ado (5%)
6位 ねぐせ。 (5%)
6位 パンダドラゴン (5%)
9位 LE SSERAFIM (4%)
10位 Saucy Dog (4%)

■今年一番話題になった有名人

【YouTuberの新星が1位を獲得】
　6人組中学生YouTuber「ちょんまげ小僧」が1位に選ばれた。動画冒頭の特徴的な自己紹介が話題となり、2023年の流行語大賞へのノミネートされるなど、注目を集めた。4位には「ロサンゼルス・エンゼルス」で活躍中の「大谷翔平」選手がランクイン。日本中で歓喜を呼んだWBCでの大活躍はZ世代でも話題となった。6位の「齋藤なぎさ」さんはアイドルグループを卒業後、俳優業を中心に活躍の幅を広げており、憧れの存在となっているようだ。

1位 ちょんまげ小僧 Kozou tyonmage (15%)
2位 コムドット (7%)
3位 ano(あの） (6%)
4位 大谷翔平 (5%)
4位 平野紫耀（Number_i） (5%)
6位 齋藤なぎさ (5%)
7位 道枝駿佑(なにわ男子) (4%)
8位 やす子 (3%)
9位 高橋文哉 (3%)
9位 山田裕貴 (3%)
9位 山田涼介(Hey! Say! JUMP) (3%)
9位 長尾謙杜（なにわ男子） (3%)
9位 鈴鹿央士 (3%)

■ネクストトレンド 10選

【食べ物】ねこプリン
　韓国で大流行中のねこをモチーフとしたプリン。お皿をゆらすとぷるぷると揺れ、動画映えしながらも美味しいと話題になっている。

【食べ物】TRUMP ICE
　世界にたった一つだけのオリジナルアイスを作ることができるのは渋谷にあるカスタムアイスバー専門店「TRUMP ICE」。トッピングやチョコの組み合わせは約15万通りで何度でも通いたくなってしまうようだ。

【スマホ】Galaxy Z Flip 5
　「新しい学校のリーダーズ」がCM起用され話題となった最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip5」。折りたたんで置くことで好きな角度で撮影ができるなど利便性が注目されている。

【美容】カチモリヘア
　あえて毛先を出したり、後毛を出すことでヘアスタイルに抜け感を出すのが今のトレンドとなっており、ヘアクリップやヘアピンを使ってアレンジするとオシャ見えするのがポイント。

【ファッション】猫耳ニット帽
　K-POPアイドルが愛用していることから、韓流ファッションに憧れるZ世代の中で話題沸騰中。猫耳のシルエットはSNSでも映えることから今一番ホットなファッションアイテムになりつつある。

【キャラクター】やさうさちゃん
　「やさしい たのしい みんなの友達」がキャッチフレーズのうさぎは、LINEスタンプやInstagramのGIFにも登場し、愛くるしい姿が人気の秘密のようだ。

【ドラマ】ペントハウス
　韓国ドラマ「ペントハウス」は高層ビルのセレブ住民たちが抱える秘密と陰謀を描いた緊迫感あるストーリー。高校生の日常、友情、恋愛、受験の要素を取り入れていることから、高校生の間で話題になっている。

【人物】edhiii boi(エディボーイ)
　AAAメンバーの「SKY-HI」が主宰する音楽マネジメントレーベル「BMSG」に所属している現役高校生ラッパー。ポップでアッパーな曲調や背中を押してくれる歌詞が、同年代の高校生の心を掴んでいる。

【人物】冨岡 愛
　2021年より音楽活動を開始し、TikTokやSNSでの歌唱動画投稿で注目を集め、「Buzz Tracker」Monthly Artist 第20弾に選出されたシンガーソングライター。楽曲『グッバイバイ』の切ないけど共感できる歌詞に引き込まれているようだ。

【お笑い芸人】リンダカラー∞
　ワタナベエンターテインメントに所属するお笑いトリオ。あらゆる悩みを「Den」さんが独特のワードセンスで解決してくれる芸風が10代の心を掴んでいる。

▲人物「edhiii boi(エディボーイ)」コメント

僕もまだ高校生で、同年代の方に選抜してもらえて嬉しく思っています。まだ僕を知らない方もこれをきっかけにedhiii boiというアーティストの事を知ってくれたり、さらに僕の曲を聴いてくれたら嬉しいです！みなさんが抱えてるストレスが、僕の曲を聴いて気持ちが軽くなるきっかけになったら嬉しいです。みなさんも僕と一緒に毎日頑張りましょう！

▲人物「冨岡愛」コメント

冨岡 愛です！
ネクストトレンドに選んでいただきありがとうございます！　10代の子達に曲を届ける事は、私の中での目標の一つだったので、とても嬉しいです！　高校生の時にしか見つけられない「愛」にみんなが出会えますように。これからも応援よろしくね！　会いにきてねー！