にじさんじ・東堂コハクが魅せ続ける特異性 輝くダンスと歌、そして圧倒的“陽キャ”ぶり
インドア派やゲーマー揃いのにじさんじで輝く歌声とダンス力
東堂コハクは「学業・私生活と両立していく」という活動指針を掲げており、配信回数は全体的に少なめだ。月に6回~8回ほど、プライベートの用事などが重なると月に2度か3度ほどまで減少したこともあった。
そんな彼女の活動で目を引くのは、歌動画やダンス動画になるだろう。2020年9月30日に緑黄色社会の「Mela!」の歌ってみた動画を投稿したところ、なめらかかつ伸びやかなボーカルで“聴かせる”歌を披露。「聴いていて元気が出る」「歌い出しから開いた口が塞がらない」と絶賛するコメントが寄せられ、現在までに500万回を超える再生数を誇っている。
いまでも「東堂コハクといえば『Mela!』でしょ」と感じているファンも多いはずで、もしかすれば彼女にとっては望外な反応だったのかもしれない。
その後も東堂は現在にいたるまで数ヶ月に1曲のペースで「歌ってみた」動画をリリースしており、配信活動においても歌配信を欠かすことなくおこなうなど、彼女は「歌」とともに活動してきた。
これにくわえて彼女の活動で重要になるのは、運動神経の良さだろう。これは筆者の推測になるが、おそらく彼女は部屋の中でゲームをするよりも、外で遊び回ったり体を動かす方が得意なタイプではないかと思うのだ。
2021年9月に『リングフィットアドベンチャー』を周央サンゴと2人で配信した際、翌日にサンゴがヘロヘロになっているのを横目に、東堂は平気で運動をしていたというのだから、運動好きであることがよく伝わってくる。この他にも、約2分のあいだに二重跳びを100回飛んでみたりと、インドア派なライバーが揃うにじさんじのなかでは、東堂の異色さが際立つエピソードもある。
2022年12月に3Dビジュアルをお披露目すると、2023年に入ってからは運動神経の良さを活かした「踊ってみた」動画を自身のチャンネルに投稿しはじめた。それだけでなく、先輩・後輩らの3D動画にもダンサーやコラボ相手として登場することが増えている。
彼女の3Dが先んじてお披露目されていた『にじフェス2022』開催時には、「アイドル好きライバーで踊ってみた!」企画に参加。同じく參加していたドーラ、シスター・クレア、山神カルタらと初対面ながらも仲を深め、後日にはレイン・パターソンと海妹四葉も加わり、「チームIDD~アイドルダンス同好会~」が結成されている。
この企画をキッカケにし、山神カルタとダンス仲間として意気投合、ユニット・「Twilime(トワイライム)」を結成。2人による歌ってみた&踊ってみた動画が次々と投稿されるようになった。
さらに山神カルタ、長尾景、セラフ・ダズルガーデン、レイン・パターソンらとともに「にじさんじダンス部」を立ち上げ、目下部員を集め始めているとのこと。つい先日の10月25日には遼遼「仮死化」の「歌って踊ってみた」動画が投稿されるなど、先輩や後輩との交流・刺激的な活動が増え、東堂の姿が目につくようになった。
山神曰く「こはちゃんはフィジカルモンスター」と口にしており、東堂自らも「普段から運動している」「テニスが趣味なんだよね」とよく語っている。バーチャルアイドルとしてキレキレなダンスを披露してきた相羽ういはの牙城は崩せずとも、運動好きならではの身体能力を活かし始めているのだ。
こうして活動が盛んになっているからこそ「もっと配信や活動してほしい」と待ち望む声があるのも事実だ。同期の西園チグサや周央サンゴらの「コハックはもっと配信をしろ」という言葉に「その通り」と同意するファンもかなり多いはずで、他ライバーの配信には登場するが、自身のソロ配信を一向にすることなく数週以上経っていたなんて時期もあったのだ。
昨今のバーチャルタレントはダンスや歌を武器に輝く者も多く、ときにそれがシーンの外側に届くこともある。少しづつ東堂の活動にスポットライトが当たり始めている現状を思えば、3Dでの活動を通してアクティブかつ明るい性格や運動神経の良さを生かし、「新たな東堂コハク」を見せてほしいところだ。