クルマの祭典『東京モーターショー』が生まれ変わった! エンタメ×テック要素も満載な『ジャパンモビリティショー』の全貌に迫る
日本最大級のクルマに関するイベントとして2年に1度のペースで開催されてきた『東京モーターショー』が、コロナ禍で中止になった2021年を経て、今年10月末に4年ぶりの復活。イベントの名称を『ジャパンモビリティショー』にリニューアルし、より幅広い層が楽しめるイベントへと“フルモデルチェンジ”を行った。今回はその大きな変革のねらいと注目ポイントについて掘り下げていく。
伝統的なイベントの看板を変えてまで『ジャパンモビリティショー』が打ち出したかったものとは?
今回の『ジャパンモビリティショー』のテーマは「乗りたい未来を、探しにいこう!」だが、大前提として『東京モーターショー』も未来のコンセプトカーが展示されたりと「クルマの未来」を予見させる“自動車業界の最新技術を展示する見本市”だった。しかし、『ジャパンモビリティショー』は自動車業界以外の企業やエンタメとコラボレーションするなど「モビリティと私たちの未来」を感じることのできるものとなっている。
「クルマの未来」と「モビリティと私たちの未来」という2つの切り口は、少し変わったようで大きく違う。「クルマ好きのための祭典」が「クルマ好きも楽しめる『エンタメ×テクノロジーの祭典』」になり、参加企業も前回の192社から475社に増加。ハードルはより低く、中身は濃厚なものに仕上がっているという何よりの証左だろう。
『ジャパンモビリティショー』の見どころを一挙紹介!
まず大きな変化を感じさせるのが、メインコンテンツとして大きく打ち出されている「東京フューチャーツアー」だ。「LIFE/EMERGENCY/PLAY/FOOD」と4つの切り口に分け、充実した体験型コンテンツを展開。街と自然とモビリティが調和した新たな生活シーンを体験し、モビリティによって豊かになる未来の暮らしを体感できる「LIFE & MOBILITY」エリアや、未来のスポーツにMRライドなどを楽しめる「PLAY & MOBILITY」エリア、フードロボットをはじめとした“食×テクノロジー”を楽しめる「FOOD & MOBILITY」エリア、映画『ゴジラ-1.0』とのコラボで“災害などの有事に役立つ未来のモビリティ”を学べる「EMERGENCY & MOBILITY」エリアなど充実の内容。それ以外にもここには書ききれないほどのコンテンツが177社の企業によって実現されている。
また、なんといってもこのエリアでエンタメ好き、テック好きに是非ともオススメなのが「イマーシブシアター」のコーナーだ。迫力の巨大スクリーンや臨場感のあるサラウンドスピーカー、映像と連動した光と音で描かれる“私たちの未来”をぜひ体感してほしい。
ファミリーにオススメなのは「Out of KidZania in JMS 2023」。『東京モーターショー2019』でも展開されていた子ども向け職業体験型施設「キッザニア」とのコラボで、カーモデラーやメカニックなど11種類の職業を体験できる。基本は小学生以上が対象となっているが、未就学児(3歳以上)が楽しめるコーナーもあるとのこと。そして株式会社タカラトミーの協賛でトミカの展示・販売を行う「トミカコーナー」も第35回ショー(2001年)以来、子どもから絶大な人気を誇っており、こちらを目当てに来場する家族も多いことだろう。家族とクルマといえばな「キャンピングカー」のコーナーもたっぷりあるので、自分たちのおでかけの未来に想いを馳せるのもいいかもしれない。
実は『東京モーターショー』時代からイベントの楽しみのひとつでもあったフードコーナーは、今回のリニューアルでさらに充実。グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーがプロデュースした「グルメキングダム」には過去最多の全45店舗が出店し、『ジャパンモビリティショー』の略称である「JMS」の頭文字に合わせた「Japan Meat Show」なるスペシャル肉イベントも展開。味覚でも楽しめるイベントを演出している。