次世代ANCで話し声も堅実に打ち消してくれる! EDIFIER『NeoBuds Pro 2』レビュー

日本オーディオ協会が基準を満たしたハイレゾ対応

 『NeoBuds Pro 2』は、ハイレゾコーデックのLDACとLHDCに対応している。LDACはソニーが開発したコーデックで従来のSBC(328kbps、44.1kHz)と比べ、最大約3倍の情報量となる990kbps、96kHz/24bitでの伝送が可能となる高音質コーデックだ。一方のLHDCは台湾の半導体メーカーSavitechが開発した高音質コーデックで、最新版となるLHDC 5.0では最大192kHz/24bitをサポートする。他のコーデックとしては、SBCとAACに対応している。aptX系には非対応だ。

アプリからは、LDACとLHDCのサンプリングレートの変更も可能

 この2つのコーデックは、日本オーディオ協会の「Hi-Res Audio Wireless」の認定コーデックでもある。「Hi-Res Audio Wireless」は日本オーディオ協会がハイレゾの基準を満たしいているということを認証するもので、日本オーディオ協会がハイレゾ相当と認めたコーデックに対応しているのが認証条件の1つとなっている。2つの認定コーデックに対応したEDIFIER NeoBuds Pro 2は、この「Hi-Res Audio Wireless」の認証も取得している。

 認証を受けるには単にハイレゾコーデックに対応するだけでいいわけではなく、日本オーディオ協会が定めた伝送仕様や聴感評価などの基準をクリアしなければならない。イヤホンの音の良し悪しはソフト面での作り込みや、個人の好みの問題も大きく影響してくるが、このような基準をクリアしている『NeoBuds Pro 2』は、客観的に一定の基準を満たした高音質を期待できると考えていいだろう。

 また、バッテリー持ちはイヤホン単体で最大5.5時間(ANCオフ)、ケース併用で最大22時間。ANCをオンにするとイヤホン単体で最大4時間、充電ケース併用で16時間と少々短めだ。通常の通勤・通学などでは問題ないと思うが、長時間の移動や音楽を流しっぱなしにするような使い方では注意する必要がありそうだ。イヤホン自体は、15分の充電で2時間分の再生ができる急速充電に対応しているので、小まめにケースに戻すようにするといいだろう。

空間オーディオとヘッドトラッキングに対応

 もう1つ面白い機能として、空間オーディオとヘッドトラッキングに対応している。空間オーディオは左右のステレオ感だけではなく、高さや奥行きなども含め立体的な音場を再現する技術で、コンサート会場などのように自分を取り囲むように音楽を楽しめるというものだ。

 一般的な空間オーディオは、360 Reality AudioやDolby Atmosなどコンテンツ側の対応も必要となるが、『NeoBuds Pro 2』ではデバイス側で仮想的に実現しているようだ。このため、音源に関わらず空間オーディオを利用できる。

 この空間オーディオはLDHC-X(https://www.lhdc-audio.org/article_d.php?lang=en&tb=5&cid=6&id=168)というソリューションを利用している。このため、LDHC対応のスマートフォンであればまた違った印象になるのかもしれない。XiaomiやOPPO、HUAWEIなどの一部スマートフォンがLDHCに対応している。

 ヘッドトラッキングは、頭を動かすとそれに応じて聞こえ方が変わるというもの。基本的にはスマートフォンを正面として、右を向くと左耳から音が聞こえるという具合だ。スマートフォンでの音楽視聴時にはあまり関係がない機能だが、音質面に目をつぶれば動画視聴時にはなかなか面白い体験と言える。

頭を動かすと、アプリ内のモデルもそれに合わせて動く

低音が強めで高解像度な音質

 実際の使用感だが、まず、イヤホンとは思えない低音の力強さに驚く。いわゆるドンシャリ系と言えなくもないが、高音側のシャリ感は少な目だ。中高音のボーカルもクリアで、全体的に解像度も高い。

イコライザーのプリセットは「ダイナミック」「クラシック」の2つ。そのほか、自由にカスタマイズできるモードも用意されている

 イコライザーの設定として、アプリから「クラシック」「ダイナミック」の2つのプリセットを切り替えられるほか、自分好みにイコライザーを調整することも可能だ。ただ、イコライザーの調整は慣れていないとかなり難しいが、他の人が作った設定をQRコードで読み取る機能もある。音楽に詳しい知人、あるいは著名人が自分なりの設定をSNSなどで公開すると面白くなりそうだ。

 『NeoBuds Pro 2』の定価は1万9900円と、前モデルから価格が上がっているが、ANCの強化や空間オーディオ対応など、機能面も充実している。前モデルの音作りが気に入っている人なら、『NeoBuds Pro 2』にも満足できるだろう。また、2万円以下の価格帯で高性能なイヤホンを探している人には、素直におすすめしたい。

■先行予約情報

先行予約URL:https://www.edifier.jp/pages/neobuds-pro-2

①先行予約キャンペーン期間:2023年9月27日(水)〜2023年10月24日(火)
通常価格:19990円(税込)
先行予約割引価格:15990円(税込)
割引率:20%OFF

※500円のご予約定金で20%OFFの予約限定クーポンを購入いただけます。
製品正式発売後(10月24日後)2営業日以内、ご登録いただいたメールアドレスに先行予約クーポンコードをお送りします。

②新品セール期間:2023年10月24日(火)〜2023年12月31日(日)
販売価格:19990円(税込)
割引後価格:17990円(税込)
割引率:10%OFF

■クーポン情報

公式サイト適用の非公開スベシャルクーポン2000円OFFクーポンを提供します。
スベシャル 2000円OFFクーポン:NBPRO210
※クーポン利用期間:2023年10月24日(火)〜2023年12月31日(日)
※先行予約キャンペーンや新品セール期間キャンペーンと併用可能(例:先行予約20%OFF割引クーポン(15990円)+スベシャル 2000円OFFクーポン。または新品公開セール期間10%OFF(¥17,990)+スベシャル 2000円OFFクーポン)

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