慎ましく暮らしてさえいれば、さほどかからない賃貸物件の退去費用。しかし、撮影スタジオでもある自宅で縦横無尽に動き回り、その過程で室内の一部が破損するすることも少なくないYouTuberにとっては、その限りではないようだ。

　YouTuberのはじめしゃちょーが2023年10月3日に「オレが8年間借りた家の退去費がヤバ過ぎる。請求額が◯◯◯万円…」と題した動画を公開した。本動画は、はじめしゃちょーが大学3年生の頃から8年間契約し続けた賃貸物件を退去するにあたって、退去費用を発表するという内容。はじめしゃちょーといえば、2021年夏頃より、静岡県某所に建つ、住居購入費用と後に実施したリフォームおよびアップデート費用併せて総額4億円の豪邸に住んでいることで知られている。豪華な持ち家に2年以上暮らす彼が、なぜいままで同物件を借り続けていたのか？　その理由は、家、環境、大家さんすべてが整ったいい賃貸で「手放したくなかったから」なのだとか。しかし、「使わないお家をずっと借りているくらいだったら、別の人に使っていただいたほうがいい」ということでこの度、退去を決断したのだという。

　しかし、そこで気になるのが退去費用だ。物件は3階建て・駐車用のガレージ付きで家賃15万円。はじめしゃちょーは、隣接する「2号室」も以前借りていて既に解約しているのだが、より古くから借りていて今回退去する「1号室」は、「2号室の退去費が比にならないくらいボロボロ」とのこと。実際に、荷物が搬出された後の物件内を見て回ると、部屋中の至る所に汚れおとびシミが散見され、壁には傷や大きな穴、落書きの跡もあった。

　こうした8年間使い倒された1号室の退去費用はなんと362万5012円だった。金額を見るなりはじめしゃちょーは崩れ落ち、「壊したのは僕たちですから。壊したものを直す分に払うお金はもう仕方ないけど……300！？」「わぁ～、ヤバいなぁ……」と頭を抱えていた。ちなみに、2号室の退去費用が200万円ほどだったので、はじめしゃちょーが2つの物件に関して負担する退去費用は550万円を優に超えることとなる。

　はじめしゃちょーほどひどくはないが、かつて、2人組YouTuber「スカイピース」も2018年11月27日に投稿した動画で、賃貸の部屋の補修費用がかさみ、退去費が50万円に上ったことを報告している。

　引っ越しをするその時まで、いくらかかるのかなかなか想像しにくい退去費用。人気YouTuberほど破天荒な使い方をする人は少数派であるにせよ、数十万、数百万と途方もない金額を請求される可能性もゼロではないことを踏まえると、賃貸物件の使い方には気を付けたいところだ。