マウスコンピューター30周年特別レポート 国産BTOメーカーのこだわりと魅力を聖地・飯山工場にて知る

親子パソコン教室から垣間見られるマウスコンピューターの気風

 生産に際して行われる部材ピッキングや組み立てにいたるまでを全方位で担当する製造スタッフはもはや”職人”と呼ぶのが相応しいくらいだが、そんな製造スタッフたちから直に手ほどきを受けられると人気なのが夏季限定の「親子パソコン組み立て教室」である。

4年ぶりに開催された飯山工場での親子パソコン組み立て教室。

 コロナ禍によって一時中断していたが、今年は復活、全国各地から抽選で選ばれた親子が飯山工場を訪れ、先に紹介した3セクションの中で「生産本部」が担当する組み立てを体験する。それは部材のピッキング、組み立て、機能検査、梱包、出荷まで。子どもたち自身が事前注文したオーダーに沿って作っていくのである。

 当日はマウスコンピューターの小松社長や、飯山市長も駆け付け、子どもたちに熱いエールを送っていた。また子どもたちにはそれぞれ生産本部のスタッフがひとりひとり付き、マンツーマンで指導してくれる。

マウスコンピューター代表取締役・小松永門氏も子どもたちにエール。
飯山市・市長の江沢岸生氏も工場に駆けつけスピーチ。

 まずは部材のピッキングから。「生産管理部」が保管する倉庫から必要部材をピックアップ。実際の作業と同じエリア・工程を使ったもので本格的。1000種類以上の部材があるエリアから子どもたちはタブレットに表示されるデータを確認しつつ、バーコードでひとつひとつチェックしながら部材をケースに集めていく。最初は戸惑いつつも慣れてくるとサクサクとピッキングする子が多く、それだけにシステムの完成度の高さも伺えた。

子どもたちも実際の作業とおなじくタブレットを活用してパーツ集め。
バーコードで管理しているので集め漏れがないかも直ぐに分かる。

 ピッキングが終わったら組み立て作業を行う「第一工場」へ移動。ここで一旦、基礎知識がない子どもたちでも分かりやすいようにマザーボードへメモリ組み込むなどをレッスン。こちらは流石に通常の工程にはない親子教室だけの特別授業。レッスン後には親子揃って休憩タイムも設けられるなど、きめ細やかなサポートを得意とする同社ならではの配慮が光る。

静電気防止の手袋を着用し、メモリの組み込みなどを別途指導。

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