にじさんじ・イブラヒムが放つ色とりどりな魅力 溢れ出る創造性とフランクな雰囲気が人を惹き付ける
歯に衣着せぬ物言いがクセになる リスナーとの友好な距離感も人気の秘密?
イブラヒムの手腕が存分に発揮される『Minecraft』であるが、注目ポイントはプレイングの素晴らしさに留まらない。
すこしちがった角度から記してみよう。にじさんじではいくつかのYouTubeチャンネルを運営しており、そのなかでもにじさんじ公式チャンネルと公式切り抜きチャンネルを通じて、所属タレントの過去配信を振り返るような切り抜き動画を数多く配信してきた。
そんな2つのチャンネルで「イブラヒム」と検索すると、高確率で『Minecraft』をプレイしている切り抜きに当たるはずだ。そのどれもが多くの視聴回数を記録している。
その内容もイブラヒム本人とリスナーからのコメントとのかけあい、または彼が「読み上げちゃん」と呼んでいる音声ボイスを通じてのネタなど、コミュニケーションの部分にスポットがあてられていることが多い。
ツッコミやすいボケ気味なコメントを見つけると、その場でパっとツッコミを入れるなど頭の回転も良く、逆にセンスあふれる秀逸なコメントには「おまえ! それヤバイな!」と隠すことなく褒めたたえることもしばしば。
まるで仲のいい友だちと会話をしているような感覚を思わせる空気感と、そこから生まれる距離感の近さが、イブラヒムとリスナーの心地よく肌感のあるムード作りに大きく寄与しているのだ。
そうしたファンやリスナーとの近い距離感や、アニメ・マンガ・ゲーム好きということもあってか、雑談中は話題にあがったトピックをコアかつマイナーな方向へ深掘りしていく傾向が強く、時には遠慮の“無さすぎる”発言や、歯に衣着せぬ言動をすることもしばしば。
とはいえ、人の心がわからない傍若無人な人物というわけでは決してなく、公式番組などで見られるイブラヒムを見て、つっけんどんな立ち振る舞いの数々でどこかぶっきらぼうな印象を受ける視聴者もいるかもしれない。
だが一方で、自分の配信では「変に誤解されないように」と自分の感じたことや考え方を理路整然と説き、リスナーとの対話を忘れないのも、彼の配信スタイルの根幹をなすところだ。
こうした姿も知ったうえで彼を見れば、時に垣間見える歯に衣着せぬ物言いは、自分自身を偽ることのない正直さや誠実さをもった人物像として受け取ることができる。これが現在の根強い支持に繋がっているとも言えよう。
現在ではにじさんじ内でもベテランに数えられる活動歴となったこともあり、にじさんじ内の公式番組でMC役やトークを回す役回りを任され、にじさんじのライバーのなかでも場を引っ張るような立ち位置に置かれることが増えてきている。
実際そのようなポジションに置かれた際には「めんどくせぇけど、やってやるか」という温度感で、見事にその場をハンドリングしてみせることも多い。
真面目さ・不良さ・誠実さを不思議なバランスで持ち合わせ、万華鏡のようにコロコロと色合いを変えながらファンやリスナーを楽しませる稀有な存在。現在のにじさんじライバーのなかでも、このような空気感で人を楽しませられるのは、イブラヒムだけなのかもしれない。
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