『信長の野望』最新作は“歩いて”天下統一を目指す 市川團十郎「息子と一緒に遊びたい」

『信長の野望』最新作は“歩いて”天下統一

 コーエーテクモゲームスは8月24日、戦国ウォークゲーム『信長の野望 出陣』の完成発表会を開催した。本作の正式サービス開始予定日は8月31日で、事前登録受付も8月24日からスタートしている。

「天下歩武」にふさわしい戦国ウォークゲーム

 本発表会では、コーエーテクモゲームスが開発中のスマートフォン向けアプリ『信長の野望 出陣』に関する最新情報が公開された。舞台へ登壇したのは、コーエーテクモゲームス・代表取締役社長の鯉沼久氏、本作の開発プロデューサーを務めた菊地啓介氏、そしてゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏の3名だ。鯉沼氏による主催者挨拶のあと、菊池氏やシブサワ氏らの説明により、『信長の野望 出陣』に秘められたゲーム性が明らかとなった。

 本作を一言で例えるならば、「歩く信長の野望」ということになる。というのも、スマートフォンのGPS機能に着目したゲームシステムを採用しているため、プレイヤーが実際に外出先で歩くことにより、ゲーム内の領地獲得につながるからだ。

 「信長の野望」シリーズはシミュレーションゲームというジャンル上、プレイヤーが画面内に映し出されたデータ類を参照しつつ、「次はあの領地を支配しよう」「この武将を配下に迎え入れよう」といった遊び方が主流となる。しかし、『信長の野望 出陣』では従来のゲーム性と一味異なり、“現実世界におけるプレイヤーの行動そのもの”が攻略に大きく関わってくる。

 もう少し掘り下げると、「フィールド移動」→「区画(エリア)内の拠点へ自軍を派遣」→「拠点を陥落させる」→「支配エリア拡大」という流れになる。くわえてゲーム内は戦国時代が舞台になっているものの、しっかりと現実世界の地名も反映されるため、親しみやすい作りになっているという。日本全国は数十万の区画に分かれているため、「歴史上の偉人のように天下統一を成し遂げるのは何年もかかる」とされているが、普段は身近なエリアを領地にし、旅行や出張などで遠方に訪れた際に別エリアの攻略に挑む……といった具合に、「コツコツと天下統一に向けて進捗を楽しむ」といった見方もできるだろう。

 「信長の野望」シリーズの顔とも言える武将たちについても、歴代作品と同じく仲間にすることが可能だ。『信長の野望 出陣』においては「フィールド内で出会う」「ゲーム内ガチャから仲間へ加える」といった方法のほか、「フィールド内の茶室に武将を招き、お茶会を開いて自軍へ誘う」というユニークな方法も実装される。また、関東なら里見義堯、九州の大友宗麟など地方ごとに現れる武将も異なる模様。迎え入れた武将はプレイヤー自身の歩数によって育つ(経験値を得る)ため、領地拡大と同様に”よく歩くプレイヤー”が攻略をスムーズに進められるだろう。

 支配下に治めた領地を運営する内政については、領地内の施設にどの武将を配置するかが大事で、武将や民からの要求に応えると忠誠度がアップ。施設の見た目が豪華になり、より効率的な領地運営が行える。もちろん、プレイヤーがたくさん歩くことで民の忠誠度をさらに高めることが可能だ。

 プレイヤーが実際に外を歩くことでさまざまな恩恵がある『信長の野望 出陣』。そのほかの機能として、史実の合戦や戦国武将のエピソードを題材にした「列伝イベント」の開催、日本が誇る重要スポットに光を当てる「名城図鑑」に「名所録」等々、歴史の再発見につながるような試みがふんだんに取り入れられている。シブサワ氏は上記の説明を終えると、「外出先のお供にぴったりな作品。ぜひユーザーのみなさんとこれから育てていきたい」と意気込みを語った。

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