ひろゆきはなぜ、アフリカに"置いて行かれた”のか ディレクターとの「トラブル」も明かす
撮れ高を作ろうとするディレクターとひと悶着
――旅の途中では、俳優の東出昌大さんと合流されたそうですね。
ひろゆき:東出さんは一緒に旅をする人として優秀過ぎました。そのせいで、旅の難易度が下がり過ぎてしまい、「大丈夫なのかこの人選?」と心配になるくらいでしたね。東出さんは料理が得意な上、率先して市場で食材を調達してご飯を作ってくれるんですよ。だから、お抱えシェフが道中ずっと付き添ってくれているような感覚で、すごく気楽な旅になってしまいました(笑)。
――東出さんとはどんなお話を?
ひろゆき:山の中で狩りをして暮らしているとおっしゃっていて。動物の〆方や猟銃の使い方など、知らない話を色々聞けて面白かったです。
――なんでも、旅の最中に同行していたディレクターの豊川さんとひと悶着あったとか。
ひろゆき:はい。僕はロケの前に「旅をする上で撮れ高が欲しいのはわかりますが、故意に足を引っ張ることはやらないでください」とお願いしておいたんですけど、豊川さんが約束を破ったので詰めました(笑)。故意に足を引っ張って困らせてやろうとなると、僕が楽しく旅をすることが無理になると思うんですよね。たとえば、僕の荷物をなくしてみようとか、いくらでも困らせられますし。でも、それをやっちゃうと、単なるドッキリになって、リアリティーのある旅ではなくなってしまう。仮に「スタッフが困らせてきます」というルールのもと実施するんだったら、まだわかるんですよ。でも「やりません」と言っておいてやるのは、違うんじゃないの?と思いまして。
――では、現地の人との交流で印象に残ったエピソードがあれば聞かせてください。
ひろゆき:現地で知り合ったタクシー運転手さんの家に遊びに行ったことですかね。その人は、水道のない自作の掘っ立て小屋に家族5人で暮らしていました。収入は月に2万円程度で、娘さんをオランダに留学させたくて、月に1000円くらい貯金していたんです。なのに、ディレクターさんがその人からタクシー代を200円値切ろうとしていたっていう。ほんとに性格悪いなと思います(笑)。
テレビにはギャラよりも面白さを優先するスタンスで出演
――今回の『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』をはじめ、様々な番組に出演するひろゆきさんですが、テレビやネット放送局からの需要が途切れない理由は何だと思いますか?
ひろゆき:ギャラが安いからじゃないですか?(笑)今回の番組も僕、ギャラがいくらか聞いてないんですよね。
――ギャラよりも面白さを優先するスタンスなんですね。
ひろゆき:そうですね。期待を裏切る何かがあれば楽しそうだなと思って引き受けています。逆に面白くなさそうなら引き受けません。