ひろゆきはなぜ、アフリカに"置いて行かれた”のか　ディレクターとの「トラブル」も明かす

YouTube発のテレビスターがいない理由は「テレビが儲からないから」

――活躍の場が広がる中で、ひろゆきさんの発言がネットニュースになることも多いですが、自分の発言がメディアに恣意的に切り抜かれることについて不快に思ったりはしないのでしょうか？

ひろゆき：恣意的に切り抜かれるものだということを、そろそろみんな気付いたほうがいいと思うんですよ。その制限ってできないわけですから。たとえば、いま僕が話したことをそのまま聞いた人が複数いたとして、受ける印象は人によって様々なわけじゃないですか。他人が受ける印象をそもそも操作できないし、どの部分を切り取るかも人によって違う。だから、コントロール可能だと考えるほうが間違いですし、「こう受け取るべきである」「みんなこう見てね」というのは不可能だと思っています。

――ひろゆきさんはネットの世界から飛び出して、テレビでもお馴染みの存在になったわけですが、有名YouTuberがテレビに出演はすれど、そこから“お茶の間の人気者”になれない理由は何だと思いますか？

ひろゆき：そもそも、テレビが儲からないから行く必要がないんですよね。YouTubeでうまくいってる人はYouTubeに出たほうが費用対効果が高いので。それなりに売れてる人だと、一動画上げると100万円くらいになると思うんですけど、テレビでギャラ100万円はなかなか出せないじゃないですか。それに拘束時間もめっちゃ長い。しかも、出役として得をするかといえば、そうでもない扱いをされることもある。そんなわけで、すごく売れてるYouTuberはそもそも、テレビに出るメリットがないんですよ。

――最後に『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』の話に戻らせていただきます。今回、「ReHacQ」でもタッグを組んでいる高橋弘樹さんとまた一緒に番組作りをされたわけですが、高橋さんの手掛ける番組の魅力がどんなところにあると思いますか？

ひろゆき：高橋さんは本当に純粋な悪意で人を動かすことをやるので、そこが逆に面白いんですよね。今回、X JAPANのToshlさんが旅の同行者として登場する場面があるんですけど、その時に、明らかに失礼な対応をしているんですよ。「普通やるべきじゃないよね」というところが彼はわからない（笑）。「あ、そういうことやるんだ。この人、頭おかしいな」というのがすごく面白いんです。